インフルエンサー学園
みー
プロローグ
ー2XXX年ー超高齢社会を無理やり乗り切った鶴ヶ咲、しかし待っていたのは政治の停止。国は選挙によって動く、その投票率のほとんどを占めていた高齢者達。その者たちがいなくなり、残ったのは参政権を持っているが使わない若者達。このままでは国を動かす者はいなくなり鶴ヶ咲は終わりを迎える道も見えていたとき、あるインフルエンサーが立ち上がった。
彼女はWTubeやWitter、WikWikなど様々なSNSで活躍し、どのSNSでも1億を超えるフォロワーを持つインフルエンサーであった。
そんな彼女が言い出したことは
「私、夕暮時雨は国王になります!」
昔の鶴ヶ咲なら学歴を持たない人が政治に関わることなど不可能であったが、今の鶴ヶ咲は人口のほとんどが若者である。
選挙によってトップを決める古き制度だが、今も残り続けている。
つまり、なれてしまうのだ。というか、なれてしまったのだ。
「ん〜、とりあえず、鶴ヶ咲っていう国の名前を変えちゃおっか、鶴が咲くとかよく分からんないもんね。そうだな〜朝日とかどうかな?新たな始まりって事で」
ーいいじゃん
ーかわいいー!
ー朝日しっくりくる!…か?
「みんなの反応も良さそうだね!うんうん、じゃあけってー!で、ここからが今日の本題なんだけど、ぶっちゃけ私一人じゃ国を動かすことなんて出来ないことはないんだけど〜、こんな広い所ひとりじゃ寂しいじゃん?なので、私と一緒に国を動かしてくれる人を大募集しまーす!定員は10人!特に条件はなくて、誰でも立候補オッケー!みんなの投票で決めるよ!」
ー時雨ちゃんと一緒に仕事ができるってこと!?
ーこれは燃える!
ー軽すぎない!?
「あはは、みんな盛り上がってきたねー、立候補の期間は1週間、それから選挙活動をしてもらって、だいたい1ヶ月後には投票をしたいかな、みんなよろしくねー!」
━━━配信終了
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この1ヶ月後、多数の立候補のなか選ばれた10人
その全員がインフルエンサーだった。
そして、世の中の認識は完全に変わった。
ありとあらゆる企業がインフルエンサーを広告の為に雇い、インフルエンサーという職業がエリート職だという認識が普通となった。
有名インフルエンサーになれば未来が約束されるそんな世界となった。
インフルエンサー学園 みー @mimirisa
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