不識覚者
我が家_____。
当時の
そして現在の近衛家の当主は
楠家の現当主は私の父で
私、
近衛道隆様の
出仕する前として
主従の誓いを行ったのである。
道隆様からも母方の親戚宅に弟や従兄弟がいて
今度紹介するといった内容は
今までに何度も聞いた事は在ったが
実際に顔を合わせたのは以前私の元服式で
文隆様や従兄弟方も居られたと覚えてはいるが、
正直その日にしか会っていなくて紹介もされたけど
直ぐに母方の親戚宅に帰られてしまって、
今更正直に言って良いものなら
文隆様や従兄弟方の顔は全然覚えていない。
まことに申し訳ない事ながら_____。
ただ、何度思い出しても浅間殿と言う名にはまるで心当りが本当に無い。
「浅間殿と言う方についてご説明願えますか?
私には知り得ない事です」
向かいの御仁は一つ
「直に聞かれればよろし、
事の起こりはご理解戴いてるモノと存ず」
事ここまで及んで自身では語らず、
いや、語れないのか?
考えあぐんでも仕方がない、
ならばせめてもこれだけは
尋ねなければ成らない事だけは聞き出そう。
「では、せめてご紹介頂けますか?
私は面識が有りませんので」
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