予期せぬ覆者
それを私は背中から
倒れながら見えたのはもう一人、
男がいてその男が迷わず女性を
最初に乱入して来た男に決め手を入れられなかった、
ならばと私は身を起し入口に立ち
私一人ならこの二人の
難しくはあるが不可能ではない。
男達が手にしている
対して私は刃渡り一尺六寸(48.48cm)の脇差、
間合いが広く屋内では振り回しても
おかげで牽制は思い通り、と言った
まず、女性が人質に取られ、
旅館の二階には客人が二人も宿泊している。
見るからに身分の高そうな御仁で加えて江戸の
ただでさえ今の
二つどころか三つも危機にさらされるなんて、とんだ
しかもこんな日に限って両親兄弟は
窮地にもほどがる。
以上の牽制から今に至る
泣きたくなってきた、
合わせて乱入から大体5秒前後の間に男達の会話は全く無い、
冷静になって考えてみれば
だが、得物が
私も決して
にも
仮にも忍びなら
それも
真っ
簡単確実に拐うなら路上で拐うべきではないか?
それも二人というのも気がかりだし、
普通……、かどうかはこの際別にして、
忍びが人拐いをするとしたら実行担当の下忍が二~三人
現場監督の
うん、そうなんじゃないか。
目の前の二人は実行担当で旅館の外に現場監督の中忍が居て今も外から監視しているのではないだろうか、
この旅館は二百年くらい前に
当然の事だが
敷地の外と内とでは高低差がついており
内に入ってからも途中の玄関に着くまでに緩い弧を画くように曲がり
道の中間と玄関とでは道の中間の方が二尺六寸(78cm)ほど高いが
ゆえに旅館全体を敷地外から見る事はできない、
そして二階から、
または一階の天井から様子を
もちろん穴を
中庭の設置されている
結果として館内に入らなければ中の様子は不可視であるが、
結局は館内も
で、あれば_____。
外からの干渉は無いものとして判断して良い、
相手が下忍とは言え二人を一人で相対して余計な
女性も二階の
まずは目の前の
騒げども世は事も無し_____。
と是非ともしたい、できるだけすぐに_____。
「
短く
投げ飛ばした男が身を低く、
それこそ
右手には
確実の
だが、私は人としてどうなので有ろうな、
右手の
私に向かって飛んで来た男がどうなったか
回避が間に合わず、脇差に
だが
左肩に半分以上脇差が食い込み、
胴体に左腕がぶら下がっている様な状態だ。
先にも案じていたがこの旅館は二階や
何故ならば二階の
この旅館では隙間の間に
そこに脇差を突き刺したら当然刃は
当たり前だが勢いよくぶつかれば
なればこそ、脇差しは左肩に
もう一人の乱入者は現状を見てはいない、
あまりに一瞬の出来事で
国重は迷わずに乱入者の
右腕で女性を抱え込む様に確保する、
弾かれた男は背中から壁にぶつかり勢いで右手にあった懐刀を取りこぼす、
国重は女性から身体を離し時計周りに半回転をいれ
相手の右手脇腹に
体重を乗せて砕く様に打ち込む。
でないと
とてもではないが納得もいかない___。
なら生かさず殺さずが
左肩に脇差しが食い込んだままの賊は
残った仕置きとすれば、
女性の安全と外に居るであろう監督役の後始末と二階の
ただ、二階の御仁方は未だに起きた気配が無いからこのまま無かった事にするのが
残る一番の問題が襲われた女性の安全なんだけど、
部屋に戻ってもらうにせよ
手元を離れた時点で安全は
かと言って
なら済ませる事を先に済ませて手早く
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