第2話 五十嵐 マサヤ 2

ミキに出会いそこの未来の話しをミキから聞いた

僕の住んでいる街は余り変化がなくて

大きな商業施設が隣町に建った程度で

僕自身は見事名門大学に落ちるみたいだ

行く意味を見出せない僕にとってはどうでもいい事で一般大学に進学し普通の会社に就職(営業職)したらしい。

そして、あの写真を見る限り僕らの年齢は20代後半か30代前半に見える

まぁ、ざっと、15年後それでも余り変わらない事は嬉しいのかどう感じていいのか困惑した。


ミキは、ファストフード店のポテトを食べながらそんな僕の反応を楽しんでいる様子でいる様に感じた。

ミキと僕はどうやって出会ったのか

どちらが先にアプローチしたのか

僕ではないだろうが聞いてみた


「出会い?そうね、たまたま駅のホームに上がる階段で私が落ちそうになった所をお姫様抱っこみたいにして抱えてくれて、私ときめいたの!それで、私から連絡先聞いてそこから」

そんな、ドラマじゃあるまいし俄かに信じられない。

ミキは唇にポテトの先端をツンツンとして右上を見てから正面の僕に向かって話す 

考えながら話しているのだろうか

僕はアイスコーヒーをひと口飲みその姿を凝視した。


「そうやってミキと僕は出会ったんだね」


「そうだよ。それでね次はマサヤからアプローチしてきたの嬉しかったなぁ」

恍惚とした表情で語る

ミキの表情に気持ち悪さを覚えた

そうして、小1時間程会話をしてファストフード店を出た


「あっ、そうだ」


「なに?」

店前で僕の前にいたミキが振り返る


「浮気したら殺すから」

背筋がゾッとした

冗談?

僕はどんな反応をしたらいい?

ミキの至って真面目な雰囲気に

黙り込む僕にニコッと表情を変えて言う


「浮気して、その子と結ばれちゃったら未来変わっちゃうじゃん。だから、念押しで言ってみました〜。怖かった?」


「冗談なら言ってよビックリしちゃったよ」

ミキは、笑っていたが目が笑ってない気がした。

ミキは嫉妬深い性格なのかもしれない。それに、重い女?めんどくさそうだ

何が良くて僕はミキの事を好きになったんだろう?

内から出てくる唯ならぬ雰囲気がそう感じさせているのだろうか


「ミキ、もう夜も遅いし帰ろうか家まで送るよ。女の子が夜道じゃ危ないし」

夜道に女の子1人帰らすのはいけないと

反射的に言ってしまった


「大丈夫だよ。1人で帰れるから気にしないで。バイバイ〜」


「うん、バイバイ」

ミキは、僕と反対の道を歩いて帰って行く

もう、なんだかんだ夜の8時半過ぎだ

本人が1人で帰りたいと望むなら僕はそれ以上は何も言わないし

本音は、1人で帰ってくれてよかったとさせ少なからず思っている

何せ、『浮気したら殺す』て言うくらいの子だから。



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