第11話 オーラリカ坑道探索
俺達はすぐにオーラリカ坑道の探索を始めたのだった。
俺達がオーラリカ坑道の中に進んでいくと、ジャイアントオーガと出くわしたのだった。
大きな体をした青色のオーガ三匹が俺達を威嚇してくる。
「うあ、いきなりジャイアントオーガとは厄介だね。」
「ここはラストダンジョンの近くだし、実質的にはラストダンジョン手前の村だからな。閉山してからは強力な魔物の巣窟だったんだろうね。さあ、さっさと退治してしまおうか。」
俺達はすぐにジャイアントオーガとの戦闘を始めたのだった。
俺はジャイアントオーガの弱点である雷属性の魔法で攻める事にした。
俺は雷系の超級魔法であるインフィニティ・サンダーストームを発動する事にした。
「その猛々しい閃光で全ての物を貫き続けろ!!インフィニティ・サンダーストーム!」
俺の前に凄い数の電撃が集まっていき、その電撃は周囲の空間を走り回ってその数はどんどん増えていった。
そしてすさまじい数の電撃が集まり、それら全ての電撃がジャイアントオーク達を貫いたのだった。
ジャイアントオーク3匹はその場に倒れたのだった。
俺達はジャイアントオークを倒したのだった。
「さあ先を急ごう。」
俺達はその先へと進んでいった。
だがしばらく進むと行き止まりになっていたのだった。
「あれっ、行き止まりだよ。どこか別の道を進まなきゃいけないのかな。」
「いやここはまっすぐでいいよ。」
「でもクリードこの部屋で行き止まりになってるよ。通路がどこにもないし。」
「大丈夫だよ、ここはこうしないと通れないんだ。」
俺は壁に向かって水属性の上級魔法アクア・バーストを唱えた。
「けたたましき水の息吹よ、今ここに集いてその青き力で押し潰せ!!アクア・バースト!!」
そして俺の目の前に大きな水の塊が現れると、その大きな水の塊が何の変哲もない壁に直撃したのだった。
水の高圧によって壁に凄まじい量の水が浴びせられた。
するとどこからともなく断末魔が響いてきたのだった。
「グギイイイ!!」
「えっ?」
ミリーが驚いていると、壁だった場所に通路が姿を現したのだった。
「ねここは通路だろう。」
「まさか、ウォールメイラ?」
「そうウォールメイラが化けてたんだよ。」
ウォールメイラというのは、全身が壁のような体をしている魔物の事で壁に擬態をして冒険者達を待ち受けているのだ。
「クリード、ウォールメイラが壁に化けてるって看破してたんだね。」
「うん、こういう狭い通り道にウォールメイラはよく擬態する性質を持ってるからね。だからウォールメイラの弱点である水魔法を唱えたのさ。」
「すごい、Aランクの冒険者でもウォールメイラを看破するのは難しいって言われてるのに、それを易々と看破しちゃうなんて、さすがはクリード。」
「ありがとうミリー。それじゃあ先に進もうか。」
俺達は暗い洞窟の先を進んで行くと、その先にある大きく開けた空間に出たのだった。
俺は周囲を見回して大きく開けた空間の全容を確認した。
俺は先の方を指さしながらミリーに言った。
「ミリー、あそこにある採掘用の魔法エレベーターが見えるかい?」
「うん、あそこに地下に降りるための魔法エレベーターがあるね。」
「あれを動かして下層に進まなければならないんだけど。魔法エレベーターを動かすにはここに巣くってる魔物のオオツムリ達を倒してからのほうがいい。」
「分かった、まずはここにいるオオツムリ達を倒すんだね。」
「そういう事。オオツムリ達を倒したら、あそこの魔法エレベータを動かして下層に向かおう。」
「うん。」
そして俺達は巨大なカタツムリのような魔物のオオツムリ達と戦闘を始めたのだった。
「ミリー、オオツムリは触ると麻痺状態になってしまうから必ず距離を取って。」
「うん。」
ミリーは俺のアドバイス通りに距離をとる事を心がけていた。
俺はその様子を見ながら魔法の詠唱を始めた。
俺は爆発系の超級魔法であるマグナ・エクスプロードの詠唱を始めた。
「大地を振るわすほどの大きな煌めきよ、この地をその輝きで照らし尽くせ!!マグナ・エクスプロード!!」
すると俺の周囲の地面が揺れ出して、あちこちから爆発が起きながらその規模を大きくしていった。そして最後に特大の爆発が起こり、すさまじい爆発で周囲を光で照らし尽くしたのだった。
俺のマグナ・エクスプロードの魔法効果によってその大きな空間にいたオオツムリ達は一気に全滅したのだった。
「よし、これでオオツムリ達は全部倒したな。」
「クリード、これであそこにある採掘用の魔法エレベータに行けばいんだね?」
「ああ、そうだよ。」
俺達は魔法エレベーターの所までやってきたのだった。
ミリーがさっそく魔法エレベーターを動かそうとした。
「あれ、魔法エレベーターが反応しないよ。」
俺はすぐに魔法エレベーターを確認したのだった。
俺は魔法エレベーターが動かない理由をすぐに突き止めた。
「そりゃ動かないよ、動力部分にあるはずの赤い魔法石が外されてる。」
「ええ、じゃあ下に降りられないの。」
「いやちょっと待って。確か魔法石だったら。」
俺はアイテムボックスを開いて、動力としてよく使われている赤い魔法石を出したのだった。
俺は赤い魔法石を空になっていた動力部分に補充したのだった。
「はい、たぶんこれで動くようになると思うよ。」
俺は魔法エレベーターのスイッチを入れた。
すると今度は魔法エレベーターが音を出して、駆動音を出し始めたのだった。
「あっ、動いた。」
「これで下層に降りられるよ。」
「さすがはクリードだね。どんな物でもちゃちゃっと治しちゃうんだから。」
「魔法エレベーターで動力として使われるのは、大体が赤い魔法石だからね。動力部分にそれを補充すれば動くようになるさ。」
「さすがだね、クリード。」
「ありがとう、さあ下に行こうか。」
「うん。」
そして俺達は出現する魔物をサックと倒しながらどんどん下の階層へと降りていった。
そして俺達はオーラリカ坑道の最下層に降り立っていた。
最下層は大きな地下空間となっていた。
「青い魔法石が壁の中に埋まってるね。」
「ああ、この辺りは魔法石の含有率(がんゆうりつ)が高そうだな。」
「ねえクリード。」
「うん分かってる、地面が揺れ始めたね。ここのボスがお出ましかな。」
「うん。」
さらに地面が大きく揺れ出していき、土の中から体が岩石でできた巨大なトロールが姿を現したのだった。
「岩石トロールかなかなか硬い相手だな。」
「ミリー、岩石トーロルの攻撃は強力だから必ず距離をとってね。」
「うん。」
ミリーが詠唱を始めた。
「かの者たちに刃を防ぐ壁を与えたまえ、プロテクション!!」
ミリーは防御用の加護魔法であるプロテクションを唱えたのだった。
「ミリー、ありがとう。」
一方の岩石トロールは俺に目標を絞ると、俺めがけて手に持った巨大な石斧を振り下ろしてきたのだった。
俺はその岩石トーロルの一撃を軽々と受け止めていたのだった。
「悪いがそんな攻撃じゃ俺にダメージは通らないぜ」
岩石トロールが再び石斧を振り上げると、今度は両手で石斧を握りしめて再び俺に振り下ろしてきたのだった。
「クリード!!」
俺は心配そうな声をしているミリーに言った。
「大丈夫だよミリー、これくらいならね。」
俺は岩石トーロルが両手で振り下ろした石斧でさえ軽々と受け止めていたのだった。
「さっきよりはマシだが、それでもまだこれぐらいじゃ俺にダメージは通らないぞ!」
「さてとそれじゃあ今度はこっちの番だ!!」
俺は岩石トーロルを倒す為に詠唱を始めた。
「流れゆく大海よ、今ここに集いてその大きな海原に荒れ狂え!!アクア・セレスティア!!」
その岩石トロールに対して俺は水属性の超級魔法であるアクア・セレスティアを唱えたのだった。
俺が唱えたアクア・セレスティアが発動して周囲の広い空間が水でどんどん満たされていった。
そしてその水面から大きな波が発生して岩石トロールを襲ったのだった。
岩石トロールが俺のアクア・セレスティアを食らうと一発で粉々になりそのまま消えたていったのだった。
俺達は岩石トロールを倒したのだった。
するとミリーが俺を褒めてくれたのだった。
「すごいクリード、クリードなら岩石トーロルも一撃で倒しちゃうんだね。クリード本当に強いよ。」
「ああ、ありがとうミリー。」
「さてとこれでこれで岩石トロールは片づけたけど。」
「肝心のメリッサがどこにも見当たらないわね。」
ミリーが考え込んでいた。
「うーん、ここじゃなかったのかな。」
「いやたぶんメリッサはここにいると思うよ。」
「さっきの採掘用エレベーターには動力部分の魔法石が無かっただろう。あれは自分が使う分の魔力を注ぎ込んだあとで、動力部分にあった魔法石を後から来た人間が使えないように持っていたからだと思うんだよね。」
「それじゃあやっぱりメリッサはこの中に。」
「たぶんね。」
「でもメリッサがここにいるとしても、このままだとらちがあかないよ。」
「ミリー、一つ試したい事があるんだけどいいかな。」
「うん、もちろんいいよ。」
俺は坑道内に聞こえるように大きな声で叫んだ。
「メリッサ、聞いて欲しい!!誓って俺達はガイボルスにもライオスにも味方はしていない!!君から何があったのか直接話を聞きたいだけなんだ!!どうか顔を見せてくれないか!!」
俺は直接メリッサに呼び掛けてみたのだった。
少しの間反応を見ていた。
しばらくすると前方にあった岩が少しづつ動き出したのだった。
「見てクリード、あそこの岩が動いてるよ。」
「たぶんメリッサが開けてくれたみたいだね。」
そして岩の動きが止まると人が一人通れるぐらいの通路が姿を現したのだった。
俺達はその通路の中へと入っていった。
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