第3話 美少女ノア
旅人は次の村についた。騎士たちの街では騒ぎを起こしてしまったため、目的が果たせぬまま出ることになってしまった。ドレイクは、
【今度は俺から入る。お前は待ってろ】
レイヴァスはうなずく。反省してるように見えるがとにかくドレイクは失敗したくない。何度も待ってろと合図して、村に。ここは何もなさそうだ。
【お兄ちゃん、これ買ってくれませんか?】
何という美少女だ。ドレイクは言葉を失った。惹き込まれるような青い目をして、ドレイクは、
【お嬢ちゃん、何を買えばいいのかな?】
その少女はボトル出してきて、ドレイクに見せ、
【これ買ってください。そうすれば、お母さんが…お母さんの薬を買える】
ドレイクはボトルを手に、取った瞬間、衝撃が…
動けない…何が起きた?まるで石になったようだ。
【ドレイク!何してるんだ?お前!】
レイヴァスが突っ込んでくる。怒り任せに、少女に、詰め寄って、少女は、ひらりとかわして、
【ふーん、あなたがあの騎士たちをね…この程度の…騎士も地に落ちたもんだね】
そういうと、ボトルを出し、レイヴァスに向け、
その瞬間ボトルから青い光が、その光に包まれて、
レイヴァスは動けなくなった。
動けないぞ、ドレイクも…なんだこの少女は?
何者なんだ?それにこの青いボトルは…まさか!
青嵐の翼!!ここにもあったのか…
意識が遠のく…その二人を見て、少女は…
【なんだ。何も持ってないじゃない…騎士たちは持っていたかったのか、じゃいいや】
突如、動けるように…二人は瞬時に身構えて、
レイヴァスは剣を抜き、ドレイクも身構えて、
【ドレイク、お前!まだ使わないつもりか!】
レイヴァスの声が響く。
【こんな少女相手に使えるか!】
その少女は、笑って、二人に言放った。
【お兄さん達、私には勝てないよ】
【お前は何者だ!俺とドレイクをこうも簡単に、
青嵐の翼を使ったな!】
少女はうなずくと、再びボトルを出して、
強く言い放った。
【これ、知ってるの?なら、それなりの実力を持ってるってことね。もしかして、持ってるの?どこに隠したの?】
【隠しちゃいないさ。ここにある。見えないだけだ。奪ってみせるか?】
少女は少し怒った表情で、笑みを浮かべて、
【じゃ、お言葉に甘えて、もらっちゃおうかなー、って、何?何したの?】
【ドレイク遅いぞ!】
【少女相手に使うのはルール違反だと思ってな、でもそんなこと言ってられないな、俺自身もな、これ使うの躊躇したぞ】
ドレイクは少女が話してる間に結界をはり、
結界内部の生命の動きを封じた。ドレイクは、
【さて、そのボトルを渡してほしいんだが。俺はお前の動きを止めることが出来る、例えば、こういうふうにな】
【うっ!き、貴様…】
【はい、解除!冗談だよ。少女相手にそんなことはしないよ。で、ボトルを渡せ】
少女は泣き始めた…しゃがみこんで…
【ごめんなさい…】
【ドレイク、やり過ぎだ!お前名前は?】
【…ノア】
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