第33話 セオside だから。

「セオ。来たよ。」


 俺の頭痛がひどくなって、頭がいたいぐるぐるしていたとき、クリスが来た。


「入って。」


「うん。」


 クリスは、俺の前にあるソファーに腰を掛けた。


 俺が今日話すのは、婚約者に会わない理由、王になるのか、俺のことに関わるなってこと。


 婚約者に会わない理由を話さないと、クリスはレイナと普通にしってしまう。


 なんでそう思ったんだろう?


 わからない。


 また、頭がいたい。


 王になるかを聞かないと、俺は───ができない。


 俺に関わるともう、嫌だ。


 俺が──────だったら、違ったかな。


「俺が、婚約者に会わない理由、聞いただろ。」


「っ、ああ。」


「それは、俺の婚約者、レイナは、おまえのことが好きなんだよ。」


「…っ、は?」


 口調が粗っぽい。


「一目惚れだよ。俺の一目惚れは知っているだろ? 無理やり婚約したのは、おまえの子とが好きだってわかったからだよ。だから、、、距離を置きたかった。」


「そう、、だったのか。」


「ああ。そうだよ。だから、レイナに近寄るな。」


 俺のレイナって言い掛けた言葉を飲み込んで、そう言った。


「…わかった。」


「..よかった(ボソ)」


「他の話は?」


 俺は、決心した。

  . . .

「クリスは、王になるのか?」


「…おまえは、なりたいのか?」


「クリスの返答しだい。なりたいとは、特におもっていない。」


「そうか。─────────って思っている。」


 俺は、衝撃を受けた。


「そうか。今は、俺にか変わるな。」


「は?なんで?」


「いいだろ。部屋、出て。」


「なんでっ、俺はセオと仲良くなりたいんだよ。」


 クリスが怒った。


 でも、俺は、今は、クリスにそばにいれない。


 俺がクリスみたいだったら、違っただろう。


────俺は、なる。ぜったいに。


ーーーー

 捕捉説明をわかっている人もいると思いますが、一応します。

 上から二番目の「──────」は、「クリスみたい」が入ります。

 最後から、二番目の文が伏線回収です。

 分かりにくかったら、すみません。

 他の「──」は、後から、こう言っていたんだ、ということがわかります。

 分かりやすくできるよう、がんばります。

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