第30話 クリス、キャラ崩壊?

「じゃあ、セオ様に決闘を挑んでみたら?」


「!」


 クリス様が驚いた顔をして、聞いてきた。


「なんで?俺、負けるよ?」


「セオ様に自分が負けたら、何か渡すとか言って、勝負することが重要なんだ。」


「なんで?決闘に理由が必要なら、まあ、考えはあるけど、、、。」


「勝負して、負けたあとに話したら、たぶん…。」


「?」


「不機嫌じゃなくて、ちゃんと話せると思うんだ。」


 ゲームを通したからこそセオの性格が分かる。


 セオは、自分が勝ったら機嫌がいい。


 なんて王道の俺様なんだろうと、ゲームをしている時に思った。


 だから、今はクリス様とセオが話して...
















 ............──になってもらわないと。













「わかったよ。じゃあ、後でセオに決闘を挑むから。……約束わすれないよ。」


「ありがとう。」




「おい。ロイ。」


「なんですか、セオ様?」


 セオがクリス様のことを無視して話す。


「…明日、その、、あの、、」


「なんですか?」


「レイナに会いに行く!」


 セオが耳がちぎれそうになるくらい大声で言うと、顔を真っ赤にして、走ってリテルに`決闘をする´といきっている。


 そういえば、セオはツンデレ設定もあったなと思い出す。


 って、明日来るなら、俺、ヒロインに会えるじゃん。


 レイナとのことは、心配だけど、もともとこの予定だったし、執事のケントに任せればなんとかなるだろう。


 俺は、クリス様がどんな顔かを知らずに、ポジティブだった。

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