第9話 登場。いや、参上。

「何で、ここにロイがいるのですか。レイナが誘ったんですの?ロイが来てはいけないでしょう。」


 うわぁ、何か嫌みっぽい。


 絶対にそうだ、この人は俺らの母親だ。


 て言うか、やっぱレイナの部屋に行けないなりの理由があったんだ。


 しかも、誘ったのは俺だし。


 何か雑魚キャラっぽいこと話す人だね。


 でも、自分の母親なのか。


「ロイ兄さまが何で私の部屋に来てはいけないのですか。」


 レイナが一番気になっていたことを質問してくれた。


「だって、レイナの部屋には淑女の秘密があるでしょう。っそこに、男の方が来ては、なりません。私の家系で代々言われいてますのよ。ああ、ロイの父親の家系では、言われていなかったですわね。ほんと、面倒ですわね。」


「私の家系で言われていないことをなぜ、次期公爵の私がするのですか。」


 だいぶ嫌みっぽいから、こっちも相手の嫌なところをついた。


「っっ。わかりましたわ。レイナの部屋に来ても構いませんが、人形遊びは、ロイがやっては、いけないでしょう。」


「何で、お兄さまが人形遊びをしては、ならないのですか。」


「何でと言われても、ロイは男だから、剣術とかをするべきでしょう。それに、明日から剣術も再開しますわよ。」


「それなら、剣術をしっかりとやるので、今は人形遊びをしてもいいですか。」


 時代に固執した時代遅れ感がすごいな。


 男だから女だからという人が貴族社会にも多いのだろうか。


「っまあ、ちゃんとやってくれるのならば、構いませんよ。」


 何とか、許可を得れた。


 これで人形遊びができる。


 やっと倒せたという感覚に近いな。


 母は、部屋から出ていった。

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