第2話 どうやら、悪役令嬢の兄に転生したようです。
目の前の美少女を見て、ここがどこかがわかった。
目の前にいるのは、俺らで作っていた乙女ゲームの回想シーンに出てくる悪役令嬢の幼少期の姿だ。
徹夜続きで作り、キャラを美化するのを頑張ったし、テストプレイではコースを教えてもらって全てプレイした。
それほど入り込んだ俺が間違うはずがない。
「は?」
思わず声に出ていた。
「お兄様、大丈夫ですか?」
キャラに合う声優を厳選して選んでもらったし、俺もかなりいっしょに選んだんだから、間違うはずがない。
この声は、悪役令嬢レイナ・クラリスだ。
俺は、自分等が作った乙女ゲームに転生したようだ。
というか、お兄様って呼んでいたよな。
悪役令嬢の兄って冷血公爵で悪役令嬢にトラウマを与えたあのロイ・クラリスってことだよな。
俺、そんな人に転生(?)したっていうことか?
「お兄様、お兄様ーー。」
そう思った瞬間、たくさんの記憶が流れてきて、愛らしい声を聞きながら意識を失った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます