古い研究室

研究室は南に延びている一歩道で、右手には煉瓦作りの花壇が黄色い花を咲き誇るすみれの居住サイトで、すみれ以外の花壇が3区画程度設えていたが、まだ土が引き均した直後の様で発芽さえも未だの様で発芽しないと此処に埋めた種子の種類が分からないと篠山教授が言っていた.


二、三言葉を交わす内に平屋の木造戸建ての玄関前に辿り着いた。


 白いペンキで塗られた片引き戸は昨日の春雷で湿って開け難。


「かなり古い建築物ですし、片足で蹴飛ばしたら倒壊しそうですね。」


大原の言葉に怪訝な面持ちの篠山教授だった。


「築20年ですね・・・。」

 

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