第18 話北神戸外語大学研究室
顔面に訝しさを漂わせ大原をまじまじと見つめる篠山は口のなかをモゴモゴと舌で掃除をしていた。
「奥歯に物の詰まりは気持ち悪いですからね、ちょっと出ましょう。」
と、言うことで大学の喫茶店を出た二人はそのまま校舎の平屋北側ラボへ向かった。
研究室は、北六甲有料トンネルに通じる接道にあった。
格子状の鉄の門扉は両開きタイプでステンレスではなくて、青銅をイメージして昭和の初期に建造したものだった。
接道は東に西に延びるラインで勾配は、約15%だったが、敷地に脚を一歩踏み入れた刹那はすこぶるフラットで、足のふらつきも感じないくらいだった。
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