コラボ配信開始!!

紅葉「どうも!!今話題のDチューバー、大江山紅葉です!!そして!!」

紅蓮「こんグレン〜!!竜崎紅蓮だ」


ダンジョン前にて、撮影用のドローンに向けて、そう挨拶をする私達。


:コラボ配信キタァァァァァ!!

:待ってたぜ!!

:こんグレン〜!!

:神コラボ配信の予感がプンプンするぜぇ!!

:今日も紅蓮様はカッコいい〜

:紅葉ちゃん!!今日もひと暴れしてくれよな!!


紅葉「今回は、紅蓮くんと一緒に、渋谷にあるダンジョンを攻略していこうと思います!!」

紅蓮「紅葉お姉ちゃんと一緒に配信できるなんて、嬉しいなぁ.......」

紅葉「まぁ、私と再開した直後に号泣してたしね」

紅蓮「ちょっ!?」


:紅蓮くんが..........号泣?

:ヤバい、想像がつかないんだが

:紅葉ちゃん、アンタってやつは..........

:てか、二人って知り合いなの?


紅蓮「あ、うん。俺が小さい頃のヒーロー..........みたいな感じの人かな?」


:てことは.................紅蓮くんの恩人?


紅蓮「まぁ、そんなところだね」


照れながらも、そう言う紅蓮くん。


紅葉「そうかな?私はただ紅蓮くんのことを励ましただけだよ?」


:誰かの励ましは一人の人間を救うってよく言うしね

:紅蓮くんの過去に何があったのかは分からないけど...........今の紅蓮くんがあるのは、紅葉ちゃんのおかげってこと?

:だとしたら、紅葉ちゃんって凄くね?


紅蓮「だってさ、紅葉お姉ちゃん」

紅葉「えへへ〜」


そんなに褒めても、何も出ないぞ〜


紅蓮「さてと.........前置きはこれぐらいにして、そろそろダンジョン攻略に挑戦しようと思います!!」

紅葉「イェーイ!!」


:いよっ!!待ってました〜

:【炎魔】の華麗なる攻略が始まるのか.....

:今回も紅葉ちゃんの活躍を全裸待機!!

:渋谷のダンジョンは中々手強いって評判だから、大丈夫かな..........


紅葉「それじゃあ、レッツゴー!!」


そう言うと、ダンジョンの中に入って行く私と紅蓮くんなのだった。






☆☆☆






紅葉「おぉ〜、ここが渋谷のダンジョンの内部かぁ〜」


ダンジョンの壁に生えている、キラキラと輝く鉱石を見つめながら、そう言う私。


ダンジョン内だけど、こんなに綺麗な光景が広がっているのか.................


紅蓮「そういえば、壁に生えているこの鉱石は、新しいエネルギー源として、注目されつつあるってさ」

紅葉「そっか、今じゃどこもかしこもエネルギー不足だからね」


:だな〜

:エネルギー不足、嫌な響きだわ〜


そんな会話をしていたら、蜘蛛によく似たモンスターが現れた。


紅葉「何あれ!?絡新婦?土蜘蛛?」

紅蓮「ヴェノムスパイダーか!!」


:出た!!ヴェノムスパイダー!!

:コイツの毒って厄介なんだよな

:見るからに毒々しい見た目だしね

:てか、相変わらずの紅葉ちゃんで安心したわ

:ビビってなくて草

:絡新婦?土蜘蛛?何それ?


紅葉「ざっくり言うと、蜘蛛の妖怪だよ。まぁ...........危険度的には、土蜘蛛の方が上だけどね」

紅蓮「言ってる場合か!!」


紅蓮くんがツッコミを入れた瞬間、私達に向けて、毒液を吐くヴェノムスパイダー。


その瞬間、紅蓮くんは手のひらから炎を出し.................毒液が掛かるのを防ぎ、そのままヴェノムスパイダーを倒したのだが.................


ヴェノムスパイダー2「キシャアアア!!」

紅蓮「何!?」


もう一匹いたのか、岩陰の中からヴェノムスパイダーが現れた。


紅葉「後は私に任せて!!」


私はそう言うと、もう一匹のヴェノムスパイダーの身体を薙刀で貫いた。


ヴェノムスパイダー2「シャアアア!!」

紅葉「わぁ、生命力が強いね。だったら!!」


燃やすしかないよね!!


ヴェノムスパイダー2「キシャアアア!?」


:いやオーバーキルすぎぃ!?

:序盤からこれかよ!?

:紅蓮くんファンよ、これが紅葉ちゃんだ

:う、うわぁ..........

:容赦なくて草

:黒焦げのヴェノムスパイダーなんて、見たことがないよ


紅葉「イェーイ!!大勝利!!」

紅蓮「あ、アハハハ.......」


カメラに向けて、ピースをする私と、何故か苦笑いをしている紅蓮くん。


そう思っていた時...........私は、地面に落ちていた綺麗な糸の束を発見した。


紅蓮「紅葉お姉ちゃん!!それドロップアイテムだよ!!」

紅葉「嘘!?マジで!?」


思わず、そう叫んでしまう私。


:やったね!!紅葉ちゃん!!

:アレって...........まさか、スパイダー系のモンスターしかドロップしない、魔糸じゃねぇか!!

:魔糸?

:今話題の新しい素材、スパイダーシルクの原材料...........って言えば分かるか?

:今調べてみたけどさ、魔糸一個で一万円ってマ?


紅葉「え!?これ一個で一万円なの!?」

紅蓮「まぁ、スパイダー系のモンスターにもよるけどな」


はぇ.........そうなんだ。


紅蓮「てか、こっちに向けてヴェノムスパイダーの大群が来てるんだけどぉ!?」

紅葉「やった!!魔糸のバーゲンセールだ!!」


:違う、そうじゃない

:言い方w

:アホなの!?

:金欠の紅葉ちゃんにしてみれば、ヴェノムスパイダーはお宝みたいな感じなのか?


そんなわけで、紅蓮くんと一緒にヴェノムスパイダーを倒しまくり、たくさんのドロップアイテムをゲットして、ホクホクな私なのだった。

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