VSバーゲスト2
バーゲスト「ワォォォォォォォン!!」
私の雰囲気から、再び攻撃すると察したのか.................バーゲストは、自身の影の中からブラックハウンドを呼び出した。
:ここでブラックハウンド!?
:まさかとは思うけど..........ブラックハウンドってバーゲストの眷属なのか!?
:でも、紅葉ちゃんは上層のところで一回ブラックハウンドをボコってるからなぁ
:あっ..........(察し)
ブラックハウンド「グギャアアアアアア!!」
紅葉「あ、ごめん。ちょっとどいてくれる?」
そう言った後、私は、ブラックハウンド達に向けて、薙刀を振ると...........その場に強烈な突風が吹き、ブラックハウンド達は、その風に吹っ飛ばされた末に、壁に激突し、そのまま動かなくなってしまった。
バーゲスト「⁉︎」
:やっぱ紅葉ちゃんはスゲェよ!!
:あっという間にブラックハウンド達を片付けるなんて..........そこに痺れる憧れるぅ!!
:強いはずのブラックハウンドが一気にやられてて草
『怖いよぉ...........辛いよぉ.......』
バーゲスト「グォォォォン!!」
紅葉「大丈夫、私が絶対助けるから」
そう言った後、私は薙刀に炎を纏わせ、バーゲストを攻撃した..........が
バーゲスト「グルォォォォォン!!」
その攻撃は、爪から放たれた斬撃によって、相殺されてしまった。
紅葉「ふむふむ、あの爪も厄介ね」
犬だから、爪も武器ってわけか。
だったら!!
紅葉「そぉい!!」
私は、そう叫ぶの同時に、薙刀をバーゲストの方に向けて投げた。
:今度は投げたぁ!?
:え?え?嘘だろ?
:何故に投げてんだ!?
:紅葉ちゃん!?
:綺麗な投げ方だな..........
すると、犬としての本能が刺激されたのか..........バーゲストは、投げられた薙刀を追いかけ始めた。
その隙を突き、私は..........バーゲストの足元に潜り込み、バーゲストの腹に向けて、拳を食らわせた。
バーゲスト「バフゥ!?」
さっき攻撃によって、空高く飛んだバーゲストを追いかけるように、私もまた空高くジャンプし...........薙刀を掴むと、そのままバーゲストに攻撃するのだった。
紅葉「ほいっとな!!」
バーゲスト「ギャウン!?」
:【悲報】紅葉ちゃん、装備無しの状態でも強かった模様
:何だったら、装備する前よりも強くね?
:バーゲストを吹っ飛ばすほどの威力のパンチを繰り出す紅葉ちゃん凄すぎぃ!!
:てか、本能のままに投げられた薙刀を追いかけるバーゲストカワユス
:凶暴なモンスターだけど、犬の本能には勝てないってか?
モンスターだけど、やっぱりイヌっぽいバーゲストに対し、そんなコメントで溢れかえっていた。
『苦しいよぉ..........暗いのやだよぉ....ママぁ..........どこなの?』
バーゲスト「グルゥ!?」
今までのダメージが蓄積が蓄積されたからなのか、それとも、この声が原因なのか、バーゲストの動きが、少しだけ鈍くなった。
紅葉「やっぱり..........少しずつだけど、モンスター化したワンちゃんの意識が覚醒しつつある!!」
:モンスター化したワンちゃん!?
:なるほど、元がイヌなら、モンスター化した姿もイヌってわけか...........
:てか、何でそんなことが分かるの!?
紅葉「えっと..........何となく、かな?」
:何となくで把握出来るような感じじゃないだろ!!
:攻撃力だけじゃなくて、感覚も研ぎ澄まされてて草
:スゲェよ紅葉ちゃん!!
:ひょっとして、紅葉ちゃんが来たから意識が覚醒したのか?
:その説はあるかもな
バーゲスト「グ、グルルル..........」
ワンちゃんの意識が目覚めつつあるのが原因なのか、バーゲストは、とても苦しそうにしながらも、周りに私がいないにも関わらず、大暴れしていた。
紅葉「......大丈夫、今助かるからね!!」
私はそう言うと...........バーゲストは、苦しみながらも私の方へ向かって行った。
バーゲスト「ワォォォォォォォン!!」
私は、その突進を避けるために、何度もジャンプを繰り返した後................バーゲストの背中に飛び乗った。
バーゲスト「グルルルゥ!?」
飛び乗った私を振り下ろそうと、再び暴れ始めるバーゲスト。
紅葉「わぁ、これがロデオかぁ」
:いや呑気すぎぃ!!
:合ってると言えば合ってる
:ロデオ(バーゲストver)
:こんなロデオがあってたまるか
:むしろ怖いわ!!
コメント欄のツッコミを尻目に、私は..........バーゲストに話しかけた。
紅葉「私ね、あなたの気持ちがすごく分かるの。そりゃあ、一人は怖いよ。だけどね..........友達が一人いるだけで、何だか強くなれる気がするんだ」
バーゲスト「グ.....ルゥ?」
私の言葉に、バーゲストはピクリと反応した。
紅葉「だからね..........私は、あなたと友達になりたいんだ」
バーゲスト「グルルル...........?」
私の言葉を聞き、少しずつ勢いが収まっていくバーゲスト。
:お?
:これは..........?
紅葉「ダメ..........かな?」
私がそう尋ねると、バーゲストの動きが完全に止まるだけではなく...........真っ黒だった目に光が宿り
バーゲスト「ワン!!」
と、元気よく答えた。
...........よかった、無事に心を取り戻したんだ。
この展開に安堵したのは、私だけではなく、コメント欄も同じだったようで
:モンスターが心を取り戻したぁ!?
:ガチの奇跡やん!!
:アレ..........何だか目に海水が.......
:バトルからの説得..........うん、王道展開だな
:あのバーゲストの目に光が宿ってる!?
:こんな配信..........初めて観たよ.....(褒め言葉)
紅葉「それじゃあ、友達記念に..........私が魔法を掛けてあげる」
バーゲスト「ワフ?」
そう言った後、私は..........バーゲストを青い炎で包み込んだ。
そして、その炎が晴れると.....
シバ犬「ワン!!」
バーゲストは、元々の可愛らしいシバ犬へと戻って行った。
紅葉「こんにちは、新しい友達さん」
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