7話目

次の日、朝起きると朱里の顔が間近にあった、昨日寝る時は、腕に抱きついてきたが今は全身に抱きついている。


朱里が起きるまで待っていよう。


──────────20分後──────────


「すやすや」


─────────さらに20分後────────


「すやすや」


「可愛いな〜 って遅刻する!」


「朱里!起きて!遅刻する!」


「んー?翔〜あと10分だけ〜」


「もう8時だぞ!」


「は、早く起きなきゃ!」



俺たちは無事、遅刻した。


さらに、一緒に遅刻したので教室内がザワザワしていた、チッ、勘のいいガキは嫌いだよ。


担任の先生には結婚したことは伝えてある、その時先生は「分かった」としか言わなかった、そういうのに興味が無いのだろうか、ちなみに女である。



「翔と朱里〜遅刻だぞ〜」


「「すみません」」



もう一度教室内がザワザワしている、やはりか、これに関してはしょうがない。


「そうだ、翔と朱里結婚したからな」


「えっ…」「マジで?」「幼なじみなのは知ってたけど、」



クラスのみんなが驚きと嫉妬の視線を向けてくる。


その視線を避けながら自分の席に座る、朱里とは隣同士だ。


その後、授業を全て受け放課後になった。



「翔〜朱里ちゃんと結構したって本当〜?」


「ああ、したよ」



話しかけてきたのは、俺の前の席の旗振 狐だ、

実にうざい。



「マジで!なんで!どうやって!」


「1回落ち着けよ、教えんがな。」


「教えてくれよ〜一生のお願いだよ〜」


「嫌だ…」



これは想定済みだ、狐がこの手の話が好きなのは知っている、口が軽いので絶対に話さん。



「よし、朱里ちゃんに聞いてみよう。」


「や、やめろよ」



まずい朱里はすぐ言ってしまうので絶対にダメだ。



「朱里ちゃ〜んなんでこんなやつと結婚したの?」



狐の僕の扱いが酷すぎる。



「だって、好きなんだもん!」


「あ、そうか、ありがとう…って翔どうして顔を赤くしてるのかな〜?」


「うるせぇな」



うちの奥さん可愛すぎるだろ…!


その後帰ってきたのだが、狐と話している時に獣のような視線を感じたのは気のせいだろうか。





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