2話目

父からモテまくる体質なのを伝えられた翌日、俺は朱里の家に来ていた。

ピンポーン。インターホンを押すと中から出てきたのは朱里だった、


「翔、どうしたの?」

「話したいことがあるんだ」


今朱里の両親はいないらしく朱里1人となっている


「分かった、とりあえず入って」


家に上がるとリビングに案内され、「ちょっと待っててね」と朱里に言われ、リビングの真ん中にある机の椅子に座り待っていると、お茶が出てきた。


「で、どうしたの?」

「びっくりするかもしれないが、落ち着いて聞いて欲しい。俺と朱里は婚約者らしい。」


俺が声を振り絞って言うと


「うん、知ってるよ?」

「えええぇぇぇぇ!!!!」


てっきり何言ってんだこいつみたいな顔をされるかと思ったが、知っていたとは。


「し、知ってたの?」

「うん、小学3年生の時から」

「そんな前に… 嫌だったりしなかったのか?」

「嫌じゃないよぅ。だって私翔のこと好きだもん!」

「へ? い、今 なんて?」


朱里の口から好きだと聞こえた気がするが気のせいだろう、だって俺小3の時朱里にミミズを投げて朱里に「翔なんてもう嫌い!」って言われたほどだぞ…


「もう!ちゃんと聞いてよ!翔のことが好きだって言ったの!」


どうやら聞き間違いじゃなかったらしい。

俺は婚約者だと伝えたあと、朱里に告白するつもりだったのだが、朱里から告白されるなんて頭がパンクしそうだ。

朱里は頬を少しだけ赤く染めながら口もとを隠している。


「翔がモテまくる体質なのは知ってるし、特殊なのも知ってる。」


体質のことも知っていたのか、俺は口をポカンとあけながら朱里の話を聞いている。


「でも、翔には喋るなって言われてたから喋ってなかったから翔から言ってくるなんて思わなかった。」

「で、翔は私の事…その……す、好きなの?」

「ああ!朱里のことが大好きだ。」

「っ!」


朱里は俺の事を見ながら顔を真っ赤に染めている。


また、ハーレムまで1歩 いや、2歩進んだのであった。

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