第27話 結婚③

「もう、いい加減にしなさい」

と言われてしまったものの、はいそうですよとしか言えないだろう。

しかもそのあとにはこう付け加えられたら完全にノックアウトされてしまうじゃないですか、

私の負けです。

こんな人を前にして正気を保てる者はまずいないだろうね。

つまり、負けを認めたら、相手が強すぎて勝てなかった。

それに、こんなに優しくされては惚れないわけがないだろう。

私はこの人が好きになった。

でも、彼の方には私に対する好意はないと思っていたのだが実際は違っていたようだね。

まぁ、そんなことはどうでもいいんだけどさ、

問題はそこじゃなくて、彼が私に気があるという事実だけだしそれはそれで別に構わないしね。

ただちょっと気になったことがあるんだけど聞いてみようかな。

「あなたの好意はありがたいし、嬉しいです」

と言えば彼はほっとしたような表情を見せていましたね。

そこで私はあることを提案してみましたよ。

それは彼のために下着を作ってあげようというものだったのだが、それを快く引き受けてくれたので早速作り始めましたわね、

だけど生地選びだとかデザインとか色々と悩んでいたらあっという間に時間が経ってしまいましたわまあそれでも何とか

納得のいくものが出来たので良かったですね、

さてとこれで私の役割は終わったような気がしますけど何か忘れているような気がしましたが気のせいでしょうか。

まあいいでしょう、きっと大したことではないはずですしね。

さてっと、私は彼にそれを渡そうとするけどなかなか受け取ってくれませんわよ、

だからどうしたものですかねと考えていましたらいきなり抱きついてきたので驚きましたよでも彼が

嬉しそうに微笑んでいるのでこちらまで 嬉しくなるというものですわねえ。

本当に彼ったら可愛い人ですわねえ、

そんなことを考えているうちに彼は帰ってしまいました、

ああ、残念ですわねえもっと一緒に居たかったというのにね。

それでも仕方ありませんから諦めるしかないと諦めて明日に備えましょうかと思いましたら何やら視線を感じましたねなんだろうと思って見てみると

そこには私の友人の姿がございましたのですわ、

彼女は私をじっと見つめながらこう言うのですわよ

「あなたっていつも彼のことばかり考えているわよね?」

などと言われた日にはもう恥ずかしくて死にそうになってしまいましたよ。

もう本当にやめて欲しいですわねえ勘弁してくださいよなんて言えるわけもないですしどうしましょかと悩んでいる間に、

ずっと見られている始末で困ってしまいましゅたので早々に退散する事にいたしましたのよまあそんな事よりもまずは

明日のドレス選びについて考えないいけませんものね。

それで、当日になりましたけど、結局決まらなかったんですよ!だってどれを着ても似合うんですもの仕方ないではありませんか。

ですがせっかく彼と会うんですし、気合を入れ直す為に髪を切ることにしましたわええもちろん髪は長いままで良いでしょうですから、

邪魔にならないように束ねてポニーテールにして、

鏡を見て、確認したら、そこには絶世の美女が映っておりましたよ。

素晴らしいですねこれはテンション上がりますわ。

よし早速彼を探しに出かけましょうかねといっても近くのカフェにいることは知っておりますからねすぐに見つかりましたわよ見つけた。

後は声をかけて向かい合いの席に座りましたが、やっぱり緊張しますねしかしそんな中で

最初に発した言葉がまさかこんなこととは思いもよらなかったのでございますがね。

まず何から話しましょうかと考え出したその時に彼から話しかけてきました。

「君はどうしてそこまで魅力的なんだろう、君に魅了されるのも仕方がないと思うんだよね」

私はその一言を聞いた瞬間胸が高鳴るのを感じた。

そして同時に嬉しく思ったし誇らしく思いながらこう言ったのだ、

ありがとうございますと告げた後に続けていったのである

(ララは美しい黒髪ロングヘアで青い瞳を持ち胸が大きいスレンダーな美少女である一人称私)

そう口にした後少しして彼も照れたように微笑み掛けてくれるのだった。

それを視界の端に見ながら食事を口に運んだりしている内に気が付けば外は完全に夜になっていたため彼と一緒に家に帰ることにしました。

「今日も楽しかったよ、ありがとう」

と言われ私も微笑み返しましたわ。

そして次に会う約束をして私達は別れてから家路に着き次の日から旅を再開することになったのである。

しかしそれからの旅も順調に進みながらも次第に寂しさを感じることが増えていったというのも事実だったのです。

そんな時に彼が連絡をしてきてくれて久々に会話することができたのだけど彼から告げられた言葉は少し違っていたのだった、

その内容とはなんと私の事が好きですと言ってくれたではないか!

正直最初は戸惑ったけれど彼に言われて嬉しいと思ってしまう自分がいたのよ。

そして、末永く幸せに暮らすのでした。

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サキュバス少女の恋 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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