第20話 私は彼の事が!
その後、私と彼はデートしているのですけれど、公園を歩いていると急に彼が立ち止まったかと思うと、
いきなり抱き寄せられてキスをされました。
驚いて抵抗しようとしたけれど、なぜか力が入らなくてされるがままになってしまいました。
それでも必死に耐えていると、しばらくして解放されるのですが、
その時にはもう頭がボーッとして何も考えられなくなっていたのです。
そしてそのまま倒れ込んでしまうのでした。
「うぅ、なんでいきなりあんなことするの……」
って愚痴っていたら、上から声を掛けられてハッと我に返る。
慌てて起き上がるとそこにいたのは蘇芳さんでした。
彼は私の顔を見るなり微笑むと、ゆっくりと近づいてきて再びキスをされたの。
抵抗しようとしても力が入らず、されるがままになってしまう私だったが、その時になってやっと気づいたのだった。
(この感じ、何か変だ……)
と思い始めたものの時すでに遅しであり、頭の中が真っ白になってしまった後は意識が朦朧としてしまったまま動くことも喋ることもできなかったの。
次に意識を取り戻した時にはベッドの上に横たわっていたことに気づく。
起き上がって周囲を見渡すとそこは自分の部屋だったようでひとまず安心するのだが、
そこでふと自分の姿を見ると全裸になっていることに気づき、顔が熱くなるのを感じた。
同時に先ほど蘇芳さんにキスされた時のことを思い出すと顔が真っ赤になってしまうと、
同時に胸がドキドキしてきたことに気づいて戸惑いを覚えるのだった。
そんな中、誰かが部屋に入ってくる気配を感じたのでそちらに目を向けるとそこに立っていたのは
蘇芳さんだったようで目が合うなりニッコリと笑ってくれましたが、
すぐに真面目な表情になってこちらに近づいて来ました。
そして、そのまま抱きしめられてしまい困惑する私に彼はこう言ってきたのです。
「ララを悲しませたくなかっただけなんだ……許してくれ」
と言いながら私にキスをしてきました。
最初は驚きましたが、彼に優しくされているうちに幸せな気分になっていきました。
それから私たちは何度もキスを繰り返し、最終的にはベッドの上で絡み合うような体勢になっていました。
そして、そのまま私たちは愛し合いました。
その結果、蘇芳さん以外の異性とは今までのような反応やトキメキを感じなくなり、完全に彼の虜になってしまったのです。
そんな私は、彼と一緒に暮らすことを決意しました。
そんなある日のこと、私が珍しく歩いていると、ふと足元に何かが落ちてきました。
拾い上げてみるとそれは下着でしたが、タグを見てすぐにそれが蘇芳さんのものだとわかりました。
そして、周囲を見渡してみるとそこにはなんと彼の姿がありました。
驚いた私は、慌てて隠れようとしたのですが間に合わず、見つかってしまいました。
そうすると、彼は申し訳なさそうに謝ってきましたが、私は特に気にしていませんでしたし、
それよりも何故彼が私の目の前に現れたのかということが気になっていたのです。
そうすると彼は、恥ずかしそうにこう言いました。
「実は、ララに会いたくなってしまって……ダメだったかな?」
それを聞いて嬉しくなった私は、笑顔で答えると彼の手を取り歩き始めました。
そうすると彼も嬉しそうな表情を浮かべながらついて来てくれました。
その後、私たちは色々な場所を巡りながら楽しい時間を過ごしたのですが、
ふとした拍子に彼が私の胸元をジッと見つめていることに気づきました。
その視線に気づいた瞬間、顔が熱くなるのを感じましたが同時にドキドキしている自分に気づいてしまいました。
そして、思わず彼に抱きついてしまったのです。
その瞬間から私の中で何かが弾けたような感覚が走り、体が熱くなっていくのを感じた後、突然意識を失ってしまったのだった。
次に目が覚めた時、私はベッドの上に横たわっていました。
そして、私の隣には蘇芳さんがいて心配そうに見つめていましたが、
私が意識を取り戻したことに気づくと安心したように微笑みました。
それから私たちはしばらくの間、抱き合っていましたがやがて彼が口を開きました。
その内容とは、彼の正体についてだったのです。
彼は自分が淫魔であることを認めた上で、私のことを愛しているのだと言ってくれました。
それを聞いて嬉しくなった私は彼にキスをしてあげると、彼もそれに応えるように舌を絡ませてきました。
お互いの唾液を交換し合い、濃厚なディープキスを交わすうちに体が熱くなっていきましたが、
それでもなお続けていくうちに頭がボーッとしてきて何も考えられなくなったところでようやく解放されたのでした。
その後も彼と愛し合った結果、私は完全に彼に魅了されてしまったのです。
そして、ある日のこと、私が一人で街を歩いていると偶然蘇芳さんと会いました。
彼は私を見つけるなり駆け寄ってきてくれて、そのまま抱きしめられてしまいました。
私も嬉しくなって抱きしめ返すと、彼もそれに応えるように強く抱きしめてくれました。
しばらく抱き合っていたのですが、不意に彼が耳元で囁いてきたのです。
その内容とは、なんと私のことを好きだということでした。
それを聞いた瞬間、私の胸は高鳴りました。
それから私たちは再び唇を重ね合いました。
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