第18話 ララの新しい人生➁

だから私もそれに応えるように自分から積極的にアピールするようにしていましたよ?

そしてとうとう私達は結ばれることになりました。

その時の感動と言ったら言葉で表現することができないくらいでしたね。

だって大好きな人と一つになれたのですから、嬉しくないわけがないじゃないですか。

その時の快感といったら凄まじかったですよ。

それはもう昇天してしまいそうなくらい最高でした。

まあとにかくそれくらい気持ちよかったってことです。

それでですね、その後も私達は何度も体を重ね合ったわけですけど、

その度にどんどん快楽に溺れていってしまいまして、今ではすっかりハマってしまったというわけなんですよ。

何度も身体を重ねたある日の事、

「可愛いぞ」

と言いながら、私の頭は撫でられ続けていた。

それがなんだか心地よく感じて、ついうっとりとした表情を浮かべてしまう。

やがて満足したのか、ようやく解放してくれたので、ほっと息をつくことができた。

しかし、それも束の間のことでしかなかった。

私は彼にもっと褒めて欲しくて、自ら跪くと、彼の手で甘えたくてすり寄ると、彼は微笑みながら私を抱きかかえてくれる。

私はそれだけで幸せな気分になれるのだった。

そのまましばらくの間、彼との時間を過ごした後、私は家に帰ることにした。

家に帰った後も、彼のことが頭から離れず、悶々とした気持ちを抱えたまま過ごしていたが、ふとした瞬間に彼と過ごした時のことを思い出してしまい、

余計に眠れなくなってしまうほどだった。

翌日、寝不足のままギルドに行くと、そこに居た仲間たちの視線が一斉にこちらに向いた気がしたのだが、きっと気のせいだろうと思い無視することにしたのだが、

その直後、一人の少女が私に話しかけてきたのだ。

彼女はソフィアという名前の魔法使いらしいのだが、私のことをジッと見つめてくるものだから少し居心地が悪かったのだが、

しばらくすると、何事もなかったかのように去っていったのでホッとした。

(一体なんだったんだろう……?)

不思議に思いながらも、仕事を探すことにする。

幸いにも今日はあまり混んでいなかったおかげでスムーズに仕事をこなすことができそうだったため助かったと思いながら報酬を受け取ると家路につくことにした。

途中、道端に倒れている人を見つけたものの関わり合いになりたくないと思ってスルーしようとした瞬間、後ろから声をかけられたせいで驚いて振り返ると、

そこにいたのは先ほどの少女だった。

何の用があるのかと思っていると突然こんなことを言い出したのである。

「あなたもしかして淫魔だったりするのかしら?」

私は蘇飛の問いかけに驚いてしまった。

何故バレたのだろうかと考えていると不意にあることを思い出したからだ。

そういえば昨日のクエスト帰りに街で見かけた占い師に言われたことがあったのだ。

それは……、

{占いによるとあなたの周りに強力な恋のライバルが現れるわ}という言葉だったのだがまさかこのことだったとは思わなかったが思い当たる節が無いわけではなかったのである。

というのもここ最近やたらと視線を浴びることが多くなった気がする上に、やたら絡まれることが多かったりするのだ。

しかも相手は毎回違う相手だったから正直うんざりしていたところだったのだ。

それに加えて今回の蘇芳の発言だ。もはや疑いようがなかったわけで、ここは素直に認めるしかなさそうだった。

というわけで観念して頷くと、彼女は満足そうな表情を浮かべた後で、こう言ってきたのだった。

「……やっぱりそうなのね。だったら話は早いわ。早速だけどあなたには私の下僕になってもらうわね♪」

そう言ってニッコリと笑う彼女に対して私は慌てて拒否しようとしたが、時すでに遅し、彼女は既に魔法を発動させてしまっていたようだ。

次の瞬間、身体中を駆け巡る快感に耐えられずにその場に崩れ落ちてしまう。

その様子を見ていた彼女が楽しそうに笑いながら話しかけてくる。

「うふふ、これであなたは私の忠実な下僕に生まれ変わったのよ、これからよろしくね、私のかわいい奴隷ちゃん♡」

(うぅ、なんでこんなことにぃ)心の中で嘆きながらも、体は勝手に動いてしまう。無意識のうちに両手を頭の後ろで組み、足をガニ股にして腰を前後に振り始めていた。

それを見て、さらに笑みを深める彼女。そんな彼女に対して私は媚びるような視線を向けながら懇願することしかできなかった。

しかし、それでもなお、許してくれそうにないらしく、むしろ激しさを増したように見える。

それに比例するかのように、私自身も興奮が高まり、快感へと近づいていく感覚を覚えるようになってきた。

もうダメだと思った瞬間、頭の中で何かが弾けたような錯覚を覚えた直後、

視界が真っ白に染まるほどの衝撃に襲われた後、意識が遠のいていったのだった。

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