第14話 私と彼⑥
そして、そんなことを考えているうちに目的地に到着したようだ。
そこは街の中央にある広場で、たくさんの屋台が立ち並んでいた。
その中でも一際目を引くものがあった。
それはアイスクリーム屋さんである。
早速注文してみることにしたのだが、種類がたくさんあって迷ってしまうほどだった。
そこで、私はストロベリー味とバニラ味のダブルにしたのだが、彼は何を選んだのだろうか?
気になったので聞いてみることにした。
すると彼は答えてくれた。
「僕はチョコミントだよ」
それを聞いて、ついニヤけてしまった私に対して彼は不思議そうな顔をしていたが、何でもないと誤魔化しておいた。
その後、2人でアイスを食べながら散歩を楽しんだ後、家に帰ることにした。
帰り道の途中で、ふと気になったことがあったので聞いてみることにした。
それは彼の趣味についてである。
今まであまり話したことがなかったため、これを機に色々と聞いてみたかったのだ。
すると彼は答えてくれたのだが、その内容は意外なものだった。
なんと彼は読書が趣味なのだというのである!
それを聞いて驚いたものの、同時に納得がいった部分もあった。
「なるほど、それでいつも本を読んでいるのね」
と言うと、彼は恥ずかしそうにしながら頷いた。
そんな彼の姿が可愛らしく思えた私は思わず笑ってしまった。
そして、さらに話を続けていったところ、今度は彼が尋ね返してきたので答えることにした。
「そうね……私が好きなのはショッピングかしら? 特に洋服を買うのが楽しいのよね」
と答えると、彼も興味を持ったようで色々と質問をしてきたのでそれに答えていったのだが、中でも一番盛り上がった話題はやはり下着についての話だったと思う。
しかし、彼は下着より魔法に興味があるらしく、今までどんな依頼を受けたのかとか
どんな魔法が使えるのかとか、そんな話ばかりしていた。
そして、最後にこう言ってきたのである。
「ララは、魔法が使えないのかい」
その言葉に、私は一瞬言葉に詰まってしまった。
なぜなら、今までずっと隠してきた秘密を打ち明けるかどうか迷ったからだ。
しかし、ここで隠し事をしても仕方がないと思い直し、正直に話すことにした。
私が使える魔法はたった一つだけだということを……その話を聞いた彼は驚いていたが、それでも信じてくれたようだった。
そして最後にこう言ったのである。
彼によると、この王国には魔法を使えない人でも扱える魔道具というものが存在するらしいのだ。
それを聞いて安心した私だったが、それと同時にある疑問が浮かんだので聞いてみることにした。
それは何故そのような物があるのかということだが、それについても教えてくれたのだった。
なんでも、昔この国を支配していた魔王と呼ばれる存在がいたらしく、
その魔王を倒すために作られたのが、この魔道具なのだそうだ。
しかし、結局倒すことはできなかったため、代わりに封印することになったのだという。
そして、その封印を維持するために作られたのが今の王国であるらしいのだ。
それを聞いて納得がいった私だったが、それと同時にある疑問が浮かんだので聞いてみることにした。
それは何故そのような物があるのかということだが、それについても教えてくれたのだった。
なんでも、昔この国を支配していた魔王と呼ばれる存在がいたらしく、その魔王を倒すために作られたのが、この魔道具なのだそうだ。
しかし、結局倒すことはできなかったため、代わりに封印することになったのだという。
そして、その封印を維持するために作られたのが今の王国であるらしいのだ。
それを聞いて驚いた私だったが、それと同時にある疑問が浮かんだので聞いてみることにした。
それは何故そのような物があるのかということだが、それについても教えてくれたのだった。
なんでも、昔この国を支配していた魔王と呼ばれる存在がいたらしく、その魔王を倒すために作られたのがこの魔道具なのだそうだ。
しかし、結局倒すことはできなかったため、代わりに封印することになったのだという。
そして、その封印を維持するために作られたのが今の王国であるらしいのだ。
「なるほど、そういうことだったんですね」
私は納得したように頷いた。
そして、こう続けたのだった。
「でも、その封印を守るためにララが頑張っていたなんて知らなかったな」
と彼は言った後、私の頭を撫でてくれたので嬉しかったのだが同時に照れくさかったので思わず俯いてしまった。
そんな様子を見ていた彼もまた微笑んでいるようだったため、ますます恥ずかしくなってきてしまい顔が真っ赤になってしまうほどだったのだが幸いにも
夕日のおかげで顔色は分からないだろうと思っていた矢先のことだった。
その言葉を聞いた瞬間頭が真っ白になったような気がしたものの咄嗟に口から飛び出した言葉はあまりにも愚かで浅ましいものだったのである。
遂に理性を失ってしまったかのように欲望に身を任せてしまった結果もたらされた結末とは一体如何なるものなのか。
「どうか、私の初めてを貰っていただけないでしょうか!」
と大声で叫んでしまう始末であった。
しかも土下座までしながら頼み込むような有様であり、
もはや完全にプライドもクソもない無様な姿を晒してしまったのである。
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