第12話 私と彼④

その後、宿に泊まり、2人で愛を確かめ合ったのだった。

翌朝、目が覚めると隣には彼がいた。

彼はまだ眠っているようだ。

(寝顔も可愛いなぁ)

と思いながら見つめていると、視線に気づいたのか目を覚ましてしまった。

そして、目が合った瞬間、お互い恥ずかしくなってしまい赤面してしまうという出来事があったりしたのだが、

それはさておき、今日は彼と何をして過ごそうか考えることにした。

(まずは朝ごはんかな? それともショッピング?)

などと考えているうちに楽しくなってきたので思わず笑みがこぼれた。

(ふふっ、幸せだなぁ)

そう思いながら彼の方を見ると彼もこちらを見ていて目が合った途端にまた恥ずかしくなってしまった。

「えっと、おはよう」

と挨拶をして、お互い微笑み合った。

その後、朝食を食べ、その後は街へ出かけたり、買い物をしたりして楽しい時間を過ごすことができたのだった。

そしてその日の夜もまた激しく愛しあったことは言うまでもないだろう。

翌朝目が覚めると隣には彼がいた……全裸で眠っているのだがどうすれば良いのだろうか?

とりあえず、服を着ることにした。

そして、彼に挨拶をすることにした。

「おはよう」

と言うと、彼も目を覚まし、挨拶を返してくれた。

それからしばらく見つめ合っていると恥ずかしくなってきたので、目を逸らすことにしたのだが、あることに気が付いてしまった為思わず声を上げてしまった。

なんと彼の胸が膨らんでいたのだ。

そう、これは女性の胸だったのだ。

驚きのあまり固まっている私に対して彼は言った。

彼の名前はイリスと言うようだ。

年齢は20歳で冒険者をしているそうだ。

どうやら私を追いかけてここまでやって来たらしいのだか、それはどういうことなのだろう。

彼が言うには私がリリアーナと名乗った時には既に魔消の能力で存在を抹消されていたようで、

私が公爵令嬢のララであることなど知る由もなかったらしいのだ。

それでも、私のピンチに駆けつけたということは、彼は本当に私のことを好いてくれているのだろうか。

そう考えると嬉しくなった。

だが、彼が胸が膨らんでいることについてはどういうことなのか尋ねてみたところ、リリアーナが彼女を褒めちぎったお礼として胸を与えたのだということが判明した。

その胸を気に入ったのか今では自分の身体の一部のように操れるらしいのだが、

触らせるのはやめて欲しいと思った。

しかし、彼が言うには、これからは私もその胸を扱えるようになるというのだから楽しみである。

ちなみにイリスからは、魔消の能力により私の存在は完全に抹消されたが、私を追いかける過程で彼女のことを調べていくうちに私に少なからず想いを寄せていったようだとのこと。

元々はララと名乗る人物に対して興味を抱いていたとのことだったが、

初めてその姿を見たときに感じた感情について聞き覚えがないとのことなのでそのあたりも追々解明していく必要があるだろうと思われたのだった。

「つまり、リリアーナは私のことを好いていたということなの?」

と聞くと、彼は頷いた。

しかし、私は、公爵令嬢として追放された身であり、今は冒険者として生活している以上、あまり公に活動するわけにもいかないので正体を明かすわけにはいかないのである。

だから私はこう言ったのだ。

「ごめんなさい、今の私には答えられないわ」

すると、彼は残念そうな表情を浮かべたが、すぐに笑顔になるとこう言った。

「わかった、いつか話せる時が来たら教えて欲しい」

その言葉に頷くと、私たちは再びキスを交わしたのだった。

その後、私たちは一緒にお風呂に入ることになったのだが、そこでもお互いの身体を洗いっこしたりして楽しんだ後、ベッドへと向かったのである。

そして、その夜もまた激しく愛し合ったのであった。

(あれ?そういえばリリアーナって名前の人はいたような……)

と思ったが、深く考えるのはやめておくことにした。

考えてもわからないものは仕方がないからだ。

それよりも今は目の前にいる彼との時間を大切にしたいと思ったのだった。

その後、私たちは一緒に朝食を食べ、街を散策した後、宿に戻った。

そして、夜になると再び愛し合ったのである。

(あぁ、幸せだなぁ)

と思いながら眠りについたのだった。

翌朝目が覚めると隣には彼がいた、

全裸で眠っているのだがどうすれば良いのだろうか?

とりあえず、服を着ることにした。

そして、彼に挨拶をすることにした。

「おはよう」

と言うと、彼も目を覚まし、挨拶を返してくれた。

そして、私たちは朝食を食べた後、街を散策することにした。

途中、服屋に立ち寄り、彼に似合う服を選んであげたりしたのだが、それがとても楽しかった。

(次はどこへ行こうかな?)

と考えていると、彼が話しかけてきた。

「ねぇ、ララ」

と言ってきたので返事をすると、彼はこう言ったのだ。

「そろそろ僕たちの関係を公表しても良いんじゃないかな?」

その言葉に私は戸惑ったが、彼の真剣な表情を見ているうちに決意を固めることができたのだった。

その後、宿に戻った私たちは今後について話し合うことにした。

まずは私の素性についてである。

「私は、公爵令嬢のララ・リリアーナよ、今は冒険者をしているわ」

と自己紹介をすると、彼は驚いたような表情を見せたが、すぐに笑顔になるとこう言った。

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