第14話 学園生活 2

廣瀬源起ひろせ げんきは手下達を織田志狼の足止めに利用し武道館の南側の瑞穂区北原町1丁目


14にある神之内八幡神社の境内の隅に沙菜美達を追い込んで、今まさに襲い


犯そうとしていたが、狼犬の2匹が立ちはだかる。


廣瀬源紀


退け、犬供」叫んで睨み付けた


信玄&謙信は左右から同時に廣瀬源起に襲いかかるが、見事なボクシングのフット


ワークで躱して瑞穂を捕まえようとした瞬間に、白い鴉が顔面に突っ込んで来たが、


難なく顔を逸らして躱した。


廣瀬源紀は一旦!距離をとり、おもむろにジャックナイフ取り出して。改めて狼犬と


白い鴉に目を向ける。戦略を変えるしかないか!沙菜美達は恐怖で動けないので、


それを利用して先ずは邪魔な犬供を先にかたずけるとしよう。廣瀬源紀は沙菜美達に


襲うふりをして確実に殺していこうと思った。



信玄&謙信は廣瀬源紀が想像以上に強いと思い知らされた。ましてや主人達を


守らなければならなかったから取れる手立てが少なくなってきた。そんな時に


ゲリ&フレキと名乗る神達が二匹にテレパシーで語りかけてきた。


「「我々が手助けしてやっても良いぞ」」


信玄&謙信


「「我々は代価を払えないし。タダより怖いことは無い!」」


ゲリ&フレキ


「「代価は要らない。いや正確にはお前らの主人を観察&護衛をする為に同化させて


欲しい」」


信玄&謙信


「「観察&護衛は理解できるが、同化?とは何だ。」」


ゲリ&フレキ


「「同化とは我々とお前らが一つの体になり意識を共有することだ、」」


信玄&謙信


「「御主人様達を守れるならば、喜んで同化する!」」


ゲリ&フレキ


「「契約は交わされた。同化!」」




戦闘中に廣瀬源紀は恐怖を感じた。もう少しで謙信の首にナイフが突き刺さる寸前に


二匹は光輝き突風が吹き荒れた。その様子を見て廣瀬源紀は逃げ出した。そして


瑞穂達は安堵の為に気絶する。




その時に志狼と鴉たちは突風が起きた事で、志狼は沙菜美達の方に駆け出し。鴉達は


神社の境内上空に待機した。




廣瀬源起は取り敢えず自宅に逃げ帰って、落ち着いてから、先程の強姦失敗の後始末


の揉み消しに奔走した。自〇党の幹事長の祖父にあらましを話して弁護士や警察に


ヤクザと報道機関と教育機関等に考え付く、全てにおいて手を打って、安心している


時に突然!目の前に顕現した。三体の化け物達と偉く高貴でデカく中国の皇帝服を


着た老人が現れた。



盤古ばんこ


「このチンケなサンピンの糞餓鬼がスサノオと対立する男か?」


ガルムとオルトロスは香箱座りした犬の化け物達が素直にうなずいた。


蚩尤


「そうであります。スサノオの転生体と戦っていたのを偶然拝見しました」


盤古


「孫の天帝と娘の女媧にょかに頼まれてなければ、こんな東の果ての蛮族の国に来たく無い


わい。蚩尤しゆう!この餓鬼に憑依してスサノオをまた、殺せ!」


蚩尤


「我一人では殺せません。四凶しきょうの四匹と密偵のガルムとオルトロスを貸して


頂ければ何とか殺せます」


盤古


「スサノオはそんなにも強いと言うのか?中国最強の化け物のお前が言うなら信じて


やる」


蚩尤


「前回は、呂布奉先りょふ ほうせんと孫悟空とその仲間と黄龍達で隙をついて何とか殺せました。


今回も前回のメンバーと一緒に四凶の四匹とガルムとオルトロス達で余裕を持って


殺せますが!今回は呂布奉先と孫悟空とその仲間がいません。前回の人質を取って


不意討ちでの暗殺で何とか出来ましたが、孫悟空達は卑怯な手段が許せなくて


離反して奔走しました。黄龍達は前回の戦闘で負傷を治すので休眠期に入りました」


盤古


「呂布奉先は武器と馬と金が欲しかったので、与えてやったので覚えている。だが


孫悟空は緊箍児or金剛圏きんこじを外してくださいと言って部下になったはず」


蚩尤


「孫悟空は昔から自分勝手で天帝様の手に負えない状態でした。それでは私はこの


糞餓鬼に憑依しますので、四凶を部下に憑依し易い様にサクランボウの種ぐらいに


してください」


盤古


「頼んだぞ!」


廣瀬源起は気が付いたらサクランボウの種ぐらいの珠を持っていた。

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