日テレがシナリオライターコンテストを実施するってさ
日本テレビが映画・ドラマ・アニメなどのジャンルにこだわらず、シナリオを募集すると、2023年7月21日に発表しました。
大賞が300万円、佳作が50万とネット記事では結構な話題ですが、SNSなど一般レベルではあまり盛り上がっているようには見えません。
まあ、これも仕方のないのないことです。
TBS主催のコンテストでは過去の受賞者ががっつり日曜劇場でヒット作を連発し、TV局主催のコンテストとしては最も人気と権威(?)のあるCX(フジテレビ)のヤンシナことヤングシナリオ大賞では、大賞受賞者が翌年にゴールデン帯のドラマ『Silent』でネット配信の再生数の記録を更新するなど他局の既存コンテストが確かな実績を上げた一方で、日テレはシナリオコンテストを今年ようやく再開した形であり、完全に後塵を拝しています。何より、日テレの当該コンテストの募集要項には、『映像化を検討します』という、なんとも歯切れの悪いコメントがある。
でも、これって何も日テレが悪いわけじゃないんです。かつてCXでは受賞作をそのまま新人の監督に映像化させてた時期もあったけど、さすがに商業のクオリティーではないという視聴者の評価が下ったのか、視聴率も悪く放送時間もゴールデン帯を外され、OA局も減少……のような流れがあったので、最近は受賞者を1年程度しっかり育ててからデビューさせる、という流れになっています。
とはいえ、そんなネガティブな話をすることがここでの目的ではありません。日テレの今回のコンテストでは、ありがたいことに脚本を書きなれていない初心者や脚本執筆未経験者のために、wordのフォーマットをご丁寧に用意してくれています。
脚本に興味のあるなしはともかくとして、まずはこのフォーマットをダウンロードして、脚本の書き方の基礎を学ぶことにしましょう。
https://www.ntv.co.jp/writers/
から、【エントリー】をクリックして、さらに【シナリオフォーマット】をクリック。ダウンロードできたら、ファイルを開いてみましょう。
冒頭に「タイトル」(作品名)とありますね。
いきなり、タイトルを決めてしまっても構いませんが、脚本においてタイトルは最初に決める必要はありません。商業化するにあたってタイトルが変わることなんてザラですので、他を全部書き終えてから考える、くらいで充分です。
次に、名前は本名じゃないとダメだそうです。ペンネーム不可ですと「こっそり」応募できないので人を選びそうですが、まあ仕方ありません。親や友人、同僚などにバレそうになったら、受賞が決まるまでは「同姓同名の他人」とでも言っておきましょう。
続いて、あらすじです。
あらすじ以降は、少々込み入った話になるので、別の機会にするとしましょう。
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