第8話 超特急

 パソコンの画面に映っているのは、屋敷の周りに設置した監視カメラの映像。


 因みに、屋敷の外にも勝手に設置している。


 今のところ行政にバレていないからセーフ。


「門の外には誰もいないし、ここ数日車は通っていない」


 過去のデータは確認済み。


 よし。


「小鳥」


 相変わらずソファでゴロゴロしている彼女に声をかけた。


「んーなあに?」


「狩り、再開していいわよ」


「マジで!」


 爆音ボイスと共に立ち上がった小鳥は、


「早速行ってくる!」


 と外に出て行った。


「あの子ったら」


 ため息をつく。


「いつ狩りが再開できてもいいように、車に道具を準備していのね」


 にしても、あんなに超特急で出発するとは思わなかったわ。


「さてさて、私も準備しておきましょうか」


 狩りは関東圏。


 今は昼だから、帰るのはいつも通り夕方から夜でしょうね。


 でもこのカラダじゃ準備に時間がかかるから。


 杖をつきながら、再び自室へと向かった。


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