第16話 待ち合わせ

 飲み会というのは、どんな服装で行くのが正解か?

ネットで検索したり、悩みに悩み、結局いつもと変わらない服装にした。

白いブラウスに、ベージュのカーディガン、多少可愛さをだそうかとフレアスカートで、小ぶりのバッグを持ってヒールで出かけた。



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 先輩のカノジョの後輩

つまり、俺と同い年の子ってことか?

紹介してもらったって、どうせその人を好きになることはない。

けど、女の子と知り合いになることすらない現状を打破するには、今日紹介してもらう人と意気投合して、ラブホへ直行できたらいいなぁ、なんて。


居酒屋の前で待ち合わせ。

時間ギリギリになっちゃって、走って行った。

茂森さんと、隣りにカノジョさんらしき人、それと後ろ姿の女の子。


「すみません!!お待たせしました!!

ギリセーフですか~?」


えっ?


えーーーーーーっ!!


「ナプ……」キンの人!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 えーーーーーー!!!!

ウソでしょ!!

そんなことある~~??

寝グセの人!!

しかも、私を覚えてたの~~?

今、ナプキンって言おうとしたよね~?

ナプ、で止めたけど。


「宮田先輩、茂森さん、すみません!

私、急に、ほんと急に、急用を思い出しましたので、失礼します!!」


そう言って小走りに歩きはじめた。

ヒールだから、走りづらい。


「ちょっと!!待って!!」


うしろから走ってきて、腕をつかまれた。




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