第3話 ナマパイ!!

 そう言えば、高橋と話したことも初めてだな。

なんてことない世間話をしながら歩いた。


飲み物を買って戻る途中、ビニール袋を持ってない方の左手を握られた。


えっ!?

すごくびっくりした!!

手を繋いで歩くような仲ではなかったから。

ってか、女の子と手を繋いだの 初めてだし。


立ち止まって、なんで?と聞いてみた。


高橋はそれには答えず、更に俺に近づいたと思ったら、俺の手を自分の胸に押しあてた。


「えっ!!高橋?マジでなに?」


「おっぱい触ったことある?」


おっ、おっ、おっ、おっぱい?

ってか、今、触れてるこの柔らかいのって、

おっぱい?


「ちょっ!!マジ、どうした!!」


「直接さわってみたくない?」


えーーーーーーっっ!!!!

マジか!!!!

触りてーーーー!!


高橋は、クスッと笑うと、俺の左手を自分のTシャツの中に入れて、手を離した。

ご自由にどうぞといった感じ。


ブラジャーの上からもんでみた。

柔らかい、そして、かなりのボリューム!!


ブラジャーの外し方とかもわかんねーから、上にずらすと、プルンとした。

直にナマパイをさわってみた。


うっわ~~~~!!

生おっぱい!!


って、思った瞬間、俺の下半身が正直にいきりたった。

そのことを高橋に気づかれたら、恥ずかしいって、急に俺は怖気づいて、高橋のTシャツから腕を抜いて、走って逃げ出した。


体育館へ飲み物を持って行くと、丁度いいタイミングって、みんなに言われた。

少し遅れて高橋も戻ってきたけど、俺は高橋の方を見ることも出来なかった。



夏休みの合宿のあとから、同じバトミントン部の小須田と高橋が付き合いはじめたと、人づてに聞いた。


惜しいことをした……と思った。

小須田じゃなくて、俺に気があったんじゃないのか?

あれは、完全にヤラせてくれただろ?

だけど、なんてゆうのか、好きでもない子と、そんなことできないって、あの時の俺は思ってしまったんだ。


そして、その後も高橋のことは、ヤラせてくれたかもしれない子って思うだけで、好きになることはなかった。


それ以外は、高3の時に後輩に告白っぽくされたけど、付き合うことにもならず、高校時代 誰かに恋をすることはなかった。

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