第2話 意外といけるのでは?
「あのー」
「…わ、私ですか?」
「あ、はい。そうです」
なんだこいつは…。近くで見るとより
お、女って感じだな。
長い前髪で顔はよく見えないけど、可もなく不可もなくって感じだな。うん。
てか、そんなことより胸でかすぎだろ…
普段は尻派の俺が呆気に取られるレベルとは…。やるな
「えーっと…」
やばい。何を話せばいいのかさっぱりわからん。
肉倉の席まで来たが、何も思いつかない。
思えば、高校入学してアタックした女達は、とにかくヤりたいがために距離を縮める過程全ツッパして告白してたから。やばい、どうしたらいいんだ。
いや、冷静になれ
「お、おはよう」
「お、おはようございます?」
挨拶はコミュニケーションの基本。何も間違ってないはず…そうだよな春人!
挨拶の次は何か話題を振れって言ってたな。何か、何かないか…
……そうだ!
「が、学校はもう慣れた?」
「そうですね。家からも近いですし授業もわかりやすくてこれは慣れたと言われれば慣れたのかもしれませんね。下田くんは学校、慣れましたか?」
「あ、うん。俺も中学からの友達もいるし授業はアレだけど、慣れたっちゃ慣れたのかもしれない」
あれなんか思ってたより話しやすいな。というか俺の名前知ってたんだ…
「あ、授業そろそろ始まりそうだから席に戻るわ。それじゃ」
「うん。また」
ニヤニヤが止まんねーよマジ
おいおいこれは、春人が言ってた通りワンチャンあるのでは?
春人のアドバイス通りこのまま少しづつ話しかけて一緒に帰ったりしてそのまま
流れで行けるのでは? 家も近いって言ってたし。
「下田、どうだった?」
「まぁー俺の実力をもってすれば余裕かな」
告白してた時より心臓バクバクだったがな。
「なんだよ、調子よさそうじゃん。このままワンナイト狙って頑張れよ!!」
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