第1話出会い1

俺の名前は川中哲郎と言う


年齢は20代の後半


職業は一様あるから決してミートやホームレスとかではない


職業は…………



都会から離れた一軒家に俺はいた



「 もう大丈夫ですね」


「じゃもう悩まされずに済むんだな、であれば何だったんだ」


俺は依頼主に近づくと小さな声で


「………誰にも言わないでいて欲しい」


「 …………わかった」


「あれは………悪霊だ」


「悪霊だと!で退治してくれたんだな」


「勿論退治したからもう安全だ、で代金の方だが」


俺は懐からノートを取り出すと


「えっと………これ位になりますね」


差し出した紙を依頼主は見て驚きの表情を浮かべた


「………こんなにするのか……まあ仕方ないか」


そう言うと依頼主は屋敷の中に消えた


実は俺は霊が見えない……そもそもいるとか信じていない


じゃ何を退治したかと言えば、何もしていない


いわいるサギと言えばわかるだろう


いないものをいかにもいるように退治する


疚しい事がある人は大体信じる


「お待たせしました」


依頼主の手から鞄を手渡されながら


「何かあったらまた連絡してください」


内心いい鴨が出来たとも思いながら受けった


「わかりました、今日は有難うございます」


じゃと手を上げると踵を返して歩きながらスマホを取り出しメールをチェックした


入っているのは大体がショッピング絡みだったが最後に


「至急連絡してほしい、退治して欲しい悪霊がいます」


差出人は書かれていなかったが、電話番号は書いてあった


「………新しい鴨の予感が……とりあえず事務所に戻ってからにするか」


車に乗り込むと走り出した




事務所につくいて一休みをして電話をかけると二回目のコールで相手が出た


「さっきメールを見たのですが」


「お待ち致しておりました、貴方が川中哲郎様で間違い無いですね」


低くて氷のような声が返ってきた


相手は女性のような気がする


「 その通りですが……退治して欲しい悪霊とは」


「それは………とりあえずこっちに来て欲しいんです……説明はそれからと」


怪しい………


何か隠している気がするが…………


「料金はとりあえず来ていただいただけで…」


提示された金額に全て消え去っていた


「わかりました……場所は」


「F県のF村です」


知らない場所だった


「ごめんなさい、地理には詳しくなくて俺の所からどう行けば」


高速に乗って数時間、下に降りてさらに数時間の場所だと教えられたがやはり知らない場所だったが


「わかりました……とりあえず伺います明日の夕方には到着できるかと」


提示された金額に勝てなかった


「有難うございます、村唯一の宿屋を押さえておきます、ではまた」


そこで通話は終わった


スマホで調べてみるが検索にかからなかったから、本棚から地図帳を引っ張り出して調べてみたがやはり見つからなかった


「F県F村……まあ行ってみたらわかるか」


明日は早いからもう寝ることにした


大変な事に巻き込まれるとはこの時は考えもしなかった



















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

戦闘力が無い俺が妖怪ハンターをしていける理由 みーさん @mayn1121

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ