第10話 ドラッグストアにて その3

 レジに向かう途中で思い出す。

 あ、俺の分のアイス頼んでないわ。

 まぁ、でも適当に選んでおいてくれる気がするし、いいか。


 店内の広さが広さだからか、レジもそれなりに多く用意されている。どの辺にいるんだと見渡す。セルフレジ前に、目立つ白髪がいる。声を掛けようとした瞬間、向こうから声が返ってくる。


「ねー、遅い!アイス溶けるよ!あ、これポイントカードね。9ポイントまでなら使っていいから。はい、ちゃっちゃとやる」



 いっぱしの主婦みたいだなと思いながら、レジに商品を通そうとして気づく。

 マイバッグ、持ってきてないわ。手持ちのバッグに、ギリ入るか?いや、今から貰う薬が入らなくなる。仕方ない、買うかと思ったその時。


「はい、マイバッグ。こういう事から、気を付けないと一瞬でお金無くなるからね」


「え、ありがとう。恩に着るわ」



 ホントに、こいついいとこのお坊ちゃんなんだよな?手慣れてないか?と思いつつ、会計を終える。


「じゃあ、薬貰ってくるから」


「ん、イートインで待ってる」



 調剤窓口へ行くと、呼びかけてくれた薬剤師さんが待っていた。


「松川さん。お待たせして、すいません」


「いえいえこちらこそ、処方中に買い物済ませられましたから」



 薬に関して、ちょっとした説明を受ける。治すための薬ではないこと。症状の進行を遅らせるためには、一日たりとも欠かしてはいけないこと。ただ、飲み忘れたとしてもその分レジに向かう途中で思い出す。

 あ、俺の分のアイス頼んでないわ。

 まぁ、でも適当に選んでおいてくれる気がするし、いいか。


 店内の広さが広さだからか、レジもそれなりに多く用意されている。どの辺にいるんだと見渡す。セルフレジ前に、目立つ白髪がいる。声を掛けようとした瞬間、向こうから声が返ってくる。


「ねー、遅い!アイス溶けるよ!あ、これポイントカードね。9ポイントまでなら使っていいから。はい、ちゃっちゃとやる」



 いっぱしの主婦みたいだなと思いながら、レジに商品を通そうとして気づく。

 マイバッグ、持ってきてないわ。手持ちのバッグに、ギリ入るか?いや、今から貰う薬が入らなくなる。仕方ない、買うかと思ったその時。


「はい、マイバッグ。こういう事から、気を付けないと一瞬でお金無くなるからね」


「え、ありがとう。恩に着るわ」



 ホントに、こいついいとこのお坊ちゃんなんだよな?手慣れてないか?と思いつつ、会計を終える。


「じゃあ、薬貰ってくるから」


「ん、イートインで待ってる」



 調剤窓口へ行くと、呼びかけてくれた薬剤師さんが待っていた。


「松川さん。お待たせして、すいません」


「いえいえこちらこそ、処方中に買い物済ませられましたから」



 薬に関して、ちょっとした説明を受ける。

 治すための薬ではなく、症状の進行を遅らせるための薬であること。一日たりとも欠かすことなく飲むこと。ただ、飲み忘れたとしてもその分まとめて飲むようなことはしてはいけないこと。


「今回は、体に合うかを確かめるために14日分、約2週間ですね。これにて、説明は終わりです。お大事にしてください」


「ありがとうございました」


 さて、イートインスペースに向かうとするか。

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