第7話 攻撃魔法練習準備完了!


■2歳 


ふふふ、俺はついに二足歩行を行えるようになったぜ!

言葉もだいたい分かってきた!

食事も母乳から流動食へ変わった。

食べる場所も食堂だ。


食堂で食べるときはママンと一緒だ。

親父も二日に一度は一緒に食べる。

マナーや礼儀作法などもちょっとづつ始まっている。

最近は歩く練習、マナー、お昼寝、絵本の読み聞かせとそんな感じで一日が過ぎている。


まぁそんなことはどうでもいい。


肝心の魔法練習だが、魔力量はかなり増えてきた。順調に伸びている。

魔力の吸収効率も上昇している。

それらに伴ってか魔力操作の技術も向上した。。

放出、圧縮、操作などはかなりスムーズに行えるようになってきた。

この魔力制御に関してはちょっと頭打ちを感じている。

やりたいことはスムーズに出来てしまう。

出来ないが出来るようになったという成長を感じることが出来なくなってきた。。

さらに上を目指すためには何か改良が必要かもしれない。


一方、属性変化はかなりぎこちないながらも出来る。

以前は型に押し込んでいたが、何度か属性を往復させているうちに切り替えが出来るようになってきた。

しかし、時間がかかる。集中も必要だ。

戦闘中に切り替えを行うのはまだ無理だろう。


属性についてあれこれ試したけど一番すごいのは無属性!

無属性を他属性のようにギュッと圧縮したところ、変な空間が出来た。

どうもそれはアイテムボックスっぽいのだよ。

近場にあるものを入れて検証した結果、自由に出し入れが出来た。

そしてさらにさらに、無属性魔法で周囲の空間をギュッと掴んだところ、どうも時間を止められるっぽい。

世話をしてくれているメイドさんがいる時に試してみたのだけど、メイドさんの動きやら注いでいるお茶の動きを止めることが出来た。

俺自身はちょっと工夫すればその空間でも動くことができる。

工夫というのは濃度の高い無属性魔力で俺自身を包んでおけばいい。


時間停止は莫大な魔力を消費するうえに周囲を俺が操作する無属性魔力で満たすため、魔力の吸収も出来なくなる。

短時間しか出来ないからあまり使い勝手はよくないが切り札にはなるだろう。

これの一番の収穫は時間停止の対策がとれたことだ。


俺が転生しているように他にも転生者がいることが予想される。

そうなれば時間停止くらいのチートを使ってくる奴はいるだろう。

なんなら『時間停止対策は必須技能だ』と言わんばかりに使ってくるオーバーなロードの奴もいるかもしれない。


今の俺は黒目黒髪の美幼女。

異世界転生するチート野郎は大体においてロリコンだ。

身を守るためにはチート対策は必須になる。

その他のチート対策もがんばろうと思う。


探知魔法も無属性魔力を使うことでいろいろ強化できた。

無属性魔力は操作しやすいし、情報伝達速度も速い。そのおかげで範囲もかなり広がった。


そうそう、無属性魔力を頭に集めると思考加速も行えた。

同じ要領で身体強化も出来そうなんだけど、何分まだ2歳。

それを試すのはいろいろリスクだろう。あの願いが叶う玉を集めていたゴ〇ウ氏ですらカ〇オウ拳を最初使っていたころは体への負担を気にしていた。

野菜の星の生れではないただの2歳児が出来ることではないだろう。

そのうち体を鍛えたあと、ちょっとづつ試してみようと思う。


防御に関しては無属性魔力をギュギュギュっと集めて球状の壁を作ることで解決した。

この状態で空を飛べば寒さも感じない。

万が一、遠距離から攻撃魔法を喰らってもある程度は耐えられるだろう。


……大分紆余曲折してしまった。これで攻撃魔法の練習準備が完了だ。

練習しようと思い立ってから1年経ってしまったよ。


すぐにでも練習に行きたいのだが人に見つかるわけにはいかない。

夜まで仮眠を取りながら屋敷の人が寝静まるのを待つ。

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