第19話 キャンプ飯:準備
「ん〜まぁ良い……
嫌、良くわないんだろうけど気にしたら面倒くさいからこの話題に関してはいいや。
取り敢えず目的地に行くからお前ら外のバスに乗れ。
順番はお前らで調整しろよ。」
そう行って先生は教室を出ていった。
俺達は、下駄箱に向かい靴を履きバスに乗っていく。
そうしてキャンプ場に着いた。
バスから降りると自然豊かな景色が広がっていた。
ここでキャンプ飯は良いな……と思いながら整列をする。
クラス別、学年別で並ぶように言われ並んでいると2年生の学年主任が何かを話している。
「……ということで今日はグループで楽しんでください。」
そう言われてみんなはグループ別に別れていく。
まぁ、俺たちのグループは気まずい限りだ。
「と、取り敢えず俺等3人はBBQするからそっちはそっちで楽しんで…」
そう行って俺、優樹、涼は少し距離を取って準備を始める。
彼らはそれを意味がわからないといった顔で見てたが気にしない方がいいだろう。
「俺はとりあえずコンロの準備をしておく。」
「了解です!じゃあ俺は米洗ってくる!
涼、米ある?」
「持ってきてますよ。
後、直哉さんこれ木炭と着火剤とライターです。」
「助かる!
後、涼は食材の下処理を頼む。」
「分かりました。」
俺はカバンから耐熱グローブと小型バーベキューコンロを取り出し受け取った木炭も並べて下の方に着火剤を詰める。
そして着火剤に火をつけて木炭が燃えるように調整をしていく。
そこで声をかけられる。
俺の大嫌いな響輝から。
「え~と、直哉は何してるの?」
「…BBQの準備以外何に見える?
気分悪いから話しかけるな。」
「いや、私も気になるな。」
そこにいたのは末永先生だった。
「末永先生も一緒に食べますか?」
「そんなことよりお前らは何をやってるんだ?」
「「「BBQですね。」」」
「はぁ…お前ら…」
「先生もご一緒しますか?」
「三渓…二輪…苦刹…」
先生だから食べないかな〜と思っていると
「分けてもらえるなら分けてもらおうかな。
イス、貸してもらえるか?」
「いいですよ。」
おそらくここにいる人達の考えは一致しただろう。
(あ、食べるんだ。)
そのタイミングで優樹の方は終わったらしい。
「お~い、飯炊けたぞ〜」
そうして、BBQは始まっていく。
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