第18話 キャンプ飯ワクワク

「な……ってお……は……だ…ら…よ」


 そこには数え切れないぐらいの人が倒れてた。


 …そうだ、これが俺の…

 ターニングポイントだ。


「………」


 懐かしい夢を見た。

 ターニングポイント……

 言い得て妙だ。

 あの日の出来事がきっかけと言われても理解ができる。

 あの出会いがなければ俺はいないだろう…

 どうでもいいことを考えながら制服に着替える。


 クローゼットをあけて大きめのリュックに様々なものを詰めていく。

 たかだか遠足…されど遠足。

 先日、涼から外で食べる飯はうまいと聞いた。

 少し気になった為ひとりキャンプ用に買っておいた小型バーベキューコンロと小さめのキャンプイスを詰める。

 後は火傷したら困るので耐熱グローブをカバンに詰める。

 その後も少しワクワクしながら遠足の準備をする。


 コンコン


 軽いノックが部屋に響く。

 ドアの方を向くと大きめのバックを持った雅がいた。


「ど、どうした?」

「はぁ、兄さんのことだから時間忘れるかもしれないって思ったから声かけに来たんだよ。

 後、食材。」

「助かる。ありがとな。」


 そうして時計を見ると時間は7:00を過ぎてしまってた。

 荷物はそこそこな重さなためバスの時間に間に合うかどうか…

 俺は慌てて鞄を背負い雅からバックを受け取る。


「兄さん、楽しんできてね!」

「おう!行ってくる!」


 そうして急いで階段を駆け下りて玄関に向かう。

 靴を履いて扉に手を掛ける。

 立ち止まって振り返る。


「雅、行ってくる!」


 それに対して大きな声で


「行ってらっしゃい!」


 そうして急いで学校に向かう。



 学校に着くと周りからの視線が面倒くさかった。

 まぁ、他の人に比べておかしい量を持っているため仕方ないだろう。


 教室に入ると俺と同じくらいの量を持つやつがいた。

 まぁ、察するだろう。

 優樹だ。

 昨日俺、優樹、涼の3人で話したときにキャンプの話題になり外で食べるご飯って良いな。

 という話になったためじゃあ明日やるか?

 となりやることになった。


「忘れ物はないか?」

「道具、食材OKに決まってんだろ!」

「後はあいつが忘れなければいいだけだ。」

「だな〜」



 そんな話をしていると先生が来た。


「こんな朝から……

 はぁ〜皆おは……二輪と三渓お前ら……

 …何持ってきたんだ?」


 先生は気怠げな挨拶をしながらこっちを見ると意味がわからないといった表情でこちらを見てる。

 それに対して俺達はそれがさも当たり前かのように質問に答えて出発を待つのだった。

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