第14話 宴会

「「「じゃあ直哉、いつものやって!」」」


「大宴会!!!スターーート!!!」


 その言葉をトリガーに宴会が始まる。

 憐は肉を勢いよく食らいつき睡蓮は寿司をゆっくり幸せそうに頬張ってる。敬は俺が頼んだものを少しずつ食べてる。

 それを見ながら俺はピザを頬張る。

 そこに出前をいくつか皿に盛った敬が声をかけてきた。


「直哉。」

「どうかした敬?」

「いや、ここも賑やかになったなって。」

「あぁ確かに俺達が出会って何年だ?」

「大体4年ちょっとか?」

「俺等も有名になったよな。」

「悪い意味だけどな。」

「まぁまぁ。」

「そういや俺らってなんて呼ばれてたっけ?」

「色々あるよね。

 罪人の集まり、狂人集、化け物の巣窟etc…

 って感じだね…改めて考えるとまともな名前が一個もないね〜。」


 敬が苦笑をする。

 まぁ、聞いてる限りまともな名前が一つもない。


「由来は何なんだ?」

「罪人の集まりは俺等がカチコミしに行ったときの行動とか、それぞれの逆鱗が発端だな。」

「例えば?」

「睡蓮はダラダラしてるの邪魔されたらガチで切れるところ、更にカチコミしに行った場所の食料かっ攫ってくる時があるから怠惰、暴食の2つつで、燐はカチコミで金目の物とエロ本取っていくところから強欲、色欲の2つ、俺は傲慢と嫉妬の2つ、優樹はあの自信家の性格とコレクター癖で傲慢も強欲の2つ、直哉が傲慢、強欲、憤怒、怠惰の4つらしい。」

「俺以外は的を得てるな。ってか俺多くない?」

「日頃の行いってやつだよ。」


 そんな話をしているといつの間にか睡蓮が隣りにいた。

 いつもより少し眠たげで満足そうな表情をしている。


「睡蓮どうした?」

「面白そうな会話してたから来た〜。」

「楽しいか?」

「楽しいよ〜ここに来てよかったって思うね〜。」

「………」

「どうした直哉?照れてるのか?」

「え~直哉照れてるの〜?」


 人に褒められるというのに慣れてないため顔を背けると2人が煽ってくる。

 取り敢えず話を逸らすため別の話題を出す。


「狂人の集まりの発端は?」

((話しそらした。))

「ま、まぁその呼び方は3年前ぐらいのあれが原因だ。」

「……たしかにあの日の行動はリア狂だったな。」

「でも楽しかったよ〜」

「じゃあ、化けも……」

「お前ら食ってるか!!」

「うるさいのが来たな。」

「面倒くさい〜」

「久々の宴会だ!!もっと楽しもうぜ!!」


 そうして、宴会は続いてくのだった。

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