第2話 耳かきするよ、弟くん。

//SE:ポンポンと太ももをたたく音


「弟くん、おいでおいで」


「……突然どうしたのかって?」


「弟くんは毎日疲れて、お家のお掃除も出来なかったでしょ」


「だからね、きっとお耳のお掃除もやってないと思うんだ」


「それなら、お姉ちゃんがやってあげようかなって思ったの」


「耳かきは気持ちいいし、弟くんの癒しにもなると思うの」


「お姉ちゃんがする耳かきは嫌……なのかな?」あざとい感じで。


「……うふふ、うん、こっちへおいで」


//SE:ポンポンと太ももをたたく音


「どうして膝枕なのかって?」


「それは、耳かきと言ったら膝枕でしょ?」


「ほらほら、おいでおいで」


//SE:太ももに頭を置く音


(正面、中)ここから

「うふふ、いいこいいこ」


「こうして弟くんに膝枕をするのも久しぶりだなー」


「ずっとこうしていたくなっちゃう……」


「って、お姉ちゃんが癒されてばっかりじゃだめだよね」


「それじゃ、耳かき始めていくよ」


「最初は右耳からやっていこっか」


ここまで

「ごろんして、右耳みせてくださーい」


//SE:頭を動かす音


(右、中)ここから

「うふふ、かわいいお耳」


ここまで

「このままだとずっと見ていたくなっちゃうから、さっそく始めていくね」


(右、近)ここから

「んー、やっぱり、ちょっとたまってる感じかなー」


「最初は、手前の方からやっていくね」


「ん……」集中している呼吸音、10秒ほど。

//SE:耳かきする音


//SE:衣擦れ音


「もう、危ないから動いたらだめよ?」


「くすぐったいの? がまんだよ、弟くん」


「お耳のなかは、デリケートだから……力を入れないよーにして……」

//SE:耳かきする音


「ん……」集中している呼吸音、15秒ほど。

//SE:耳かきする音


「よし、手前の方はこれでいいかな」


「奥の方もやっていくね」


「ん……」集中している呼吸音、10秒ほど。

//SE:耳かきする音


「奥は……もっと、しんちょーに……」

//SE:耳かきする音、ここから。


「ん……」集中している呼吸音、15秒ほど。


「大きいのも……あります……ねぇ……」


「ん……」集中している呼吸音、30秒ほど。

//SE:耳かきする音、ここまで。


「ふぅー、このくらいでいいかな」


「次は、耳かき棒の反対側についてる、ふわふわしたのを使っていくね」


「このふわふわしたのって気持ち良いよね」


//SE:梵天を使う音


「うふふ、ゾクゾクってしたね」


「どう? 気持ちいい?」


「……うん、なら、もうちょっとやっていくね……」

//SE:梵天を使う音


「はーい、ふわふわしたのも、これで終わりでーす」


「最後に……ふー、ふー」ふー、は息を吹きかける感じで。


「うふふ、ふわふわしたのより、ゾクゾクしちゃったかな」


「ふーってするの気持ちよかった?」


ここまで

「……なら、もう一回やっちゃおうかな。ふー、ふー」ふー、は息を吹きかける感じで。


(右、中)ここから

「はい、お耳、綺麗になりました」


「次は、左耳やっていこっか」


ここまで

「はーい、ごろんして左耳みせてくださーい」


//SE:頭を動かす音


(左、中)ここから

「うふふ、ごろんってする弟くんもかわいいなぁ」


「ごろん出来て、えらいえらい、うふふ」


「弟くんを癒そうとしてるのに、お姉ちゃんが癒されちゃってるよ」


ここまで

「このままじゃ進まないから、さっそく左耳も始めていくね」


(左、近)ここから

「んー、こっちも同じくらいたまってるかなー」


「まずは、手前の方からやっていくね」


「ん……」集中している呼吸音、10秒ほど。

//SE:耳かきする音


「どうかな? 痛くない? ……うん、続けていくね」


「ん……」集中している呼吸音、20秒ほど。

//SE:耳かきする音


「うん、手前の方はこれでいいかな」


「奥の方もやっていくね」


「ん……」集中している呼吸音、10秒ほど。

//SE:耳かきする音、ここから。


「奥の方は……しんちょうに……しんちょーに」


「ん……」集中している呼吸音、20秒ほど。

//SE:耳かきする音、ここまで。


「大きいのも取れた。もうちょっとかな……」


「ん……」集中している呼吸音、20秒ほど。

//SE:耳かきする音


「ふー、……よし、大丈夫かな」


「次は、ふわふわしたの、やっていくね」


「ふわふわー、さわさわー」

//SE:梵天を使う音、ここから。


「うふふ、気持ちよさそう……」

//SE:梵天を使う音、ここまで。


「はい、ふわふわも終了でーす」


「次は、お耳ふーふーやっていくよ」


「ふー、ふー」息を吹きかける感じで。


「うふふ、もうちょっとやるね」


「ふー、ふー」息を吹きかける感じで。


ここまで

「はーい、お耳ふーふーも終了でーす」


(左、中)ここから、最後まで。

「どうだったかな? 久しぶりにお姉ちゃんがやった耳かきは」


「……気持ち良かったの? うん、喜んでくれて嬉しいよ」


「また、いつでもしてあげるから、いつでも言ってね」


「言われなくても、お姉ちゃんがしたくなったらしちゃうけどね、ふふ」


「今日は、弟くんのお耳のお掃除が出来て、とっても幸せだったよ」


「次は、マッサージしてあげるからね」


「うふふ、まだまだ弟くんを癒すのは終わらないからね」

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