【ASMR部門】弟くん! お姉ちゃんがいっぱい癒してあげるね!

花屑ひなた

第1話 おかえりなさい、弟くん。

*本作は、ダミーヘッドマイクで収録する事を想定して書いています。

なので、立ち位置や距離、SEも書いています。

立ち位置は、左、左斜め、正面、右斜め、右、の計5か所を書いています。

(位置については、ダミーヘッドマイクからの視点に基づいています。例えば、マイクの右耳付近で話してもらいたい時は、右、と書いています。)

距離は、近(マイクから、拳一つ分)、中(手首から肘くらいまで)、遠(腕一つ分)を想定して書いています。

具体的な記入例、『(左、近)』の様に、位置を先に書き、次に距離を書いています。

セリフをまたいで、位置と距離を継続してもらいたい場合は、ここから、ここまで、と書いています。

*距離を書いていない時は、正面で遠距離となります。



//SE:扉を開ける音

//SE:スリッパで歩く音(遠くから近づいてくる感じで)


「おかえりなさい。弟くん」


「お風呂にする? ご飯にする? そ・れ・と・もぉ……」


「もう、何か反応してよぉー」


「ん? 驚きすぎて何も反応できなかったの?」


「そっかそっか。確かに、いるはずのない私がいたら、驚くわよね」


「驚かせすぎちゃってごめんね?」


(左斜め、右斜め、中)

「むむ? むむむ?」左斜めから右斜めに移動する感じで。イメージは、顔を覗き込む感じです。


「弟くん、すごく疲れた顔をしてるね」


「社会人になって、色々と大変だとは思っていたけど」


「やっぱり私が思っていた以上に疲れてるみたいだね」


「頑張りたい気持ちも分かるけど、無理はしちゃだめだからね?」


「これは、お姉ちゃんとの約束だよ!」


「本当はね、もっと早いうちに来たかったんだ」


「でもね、あんまり早くに来て、お世話しても」


「弟くんが、成長できないんじゃないかって思って、来なかったの」


「でも、今日の弟くんの疲れた顔を見ていたら」


「もっと早くに来たらよかったな、って思ったよ」


「これからも、何かあれば、ううん、何もなくても」


「お姉ちゃんを頼ってくれて、いいんだからね」


「んー、このまま立ち話もなんだし、弟くんは、先にお風呂に入ってきて」


「私は、ご飯の準備しておくね」


「お風呂の準備は出来てるから、すぐ入れるよ」


「うん、いってらっしゃーい」





//SE:座布団に座る音

//SE:テーブルに食器を置く音

//SE:座布団に座る音

//SE:衣擦れ音


(右、中)ここから

「今日はね、弟くんが元気になれるように」


「精のつくものをいっぱい作ったから、お腹いっぱい食べてね」


「うなぎでしょ、これはニンニクとニラを使った炒め物で」


「こっちには、とろろ。それと、スッポンのスープも作ってみたの」


「ちょっと作りすぎたかなーって思ったけど」


「すっごく疲れてる今の弟くんには、丁度良かったのかもね」


「ねーねー、最初の一口をお姉ちゃんが食べさせてあげたいんだけど、いいかな?」


ここまで

「……いいの? うれしい」


(正面、中)

「それじゃ、あーんしてー」


(右、中)ここから、最後まで。

「……どうかな? おいしい? うん、よかった」


「弟くんに喜んでもらえてお姉ちゃん、とっても嬉しいよ」


「それじゃあ、私も食べようかな」


「いただきます。……うん、自分で言うのもなんだけど、おいし!」


//SE:食事をしている音


「こうして弟くんと一緒にご飯を食べるのも、久しぶりだよね」


「弟くんが働きだす前は一緒に食べたりしてたけど」


「最近は、会う事もなくて寂しかったんだ」


「だからなのかな、今日のご飯はすっごくおいしく感じるよ」


//SE:食事をしている音。10秒くらいかけて、フェードアウトしていく。


「ごちそうさまでした」


「ふー、たべた、たべた」


「弟くん、顔がちょっと元気になった感じかな?」


「元気になってきた弟くんの顔を見ていると、私も嬉しくなってくるよ」


「あ、そうそう、今日どうやってお家に入ったとか言ってなかったね」


「うふふ、今日会った時、弟くんすごく驚いてたもんね」


「実はね、おばさんに言って、合鍵貸してもらったんだ」


「弟くんに連絡して入れてもらうっていうのも考えたけど」


「久しぶりに会うんだし、ちょっと驚かしたいなって思ったの」


「だからね、怪しい事をして入った、とかじゃないから安心してね」


「でも今日ね、入った時はすごく心配になったんだよ」


「いざ入ってみると、部屋は散らかってるし」


「食器とかも洗わずに流しに置きっぱなしだったりとか」


「昔から弟くんは片付けるのは苦手だったけど」


「こんなにも散らかってるとは思ってなかったよ」


「それだけ疲れて、しんどくなって、掃除も出来なかったのかなって思うと」


「弟くんの事がすごく心配になったんだよ」


「社会人になって、初めての事も多くて大変だろうなとは思ってたんだけど」


「ここまでとは思ってなかったよ」


「だからね、もっと早くに来てお世話してあげたかったなって思ったよ」


「実を言うとね、最初の半年ぐらいは様子見しようと思ってたんだ」


「でも、私が弟くんに会いたいっていう気持ちが止まらなくなって」


「もーむり! 我慢できない。ってなっちゃって会いに来たんだ」


「だめなお姉ちゃんだなって思ったけど」


「今日の疲れた弟くんの顔を見たら、早めに来てよかったって思ったよ」


「だから今日はね、そんな疲れた弟くんをたっぷりと、いたわってあげようと思うの」


「ホントはお姉ちゃんがやってあげたいだけなんだけどね、えへへ……」


「でもでも、きっと疲れも取れると思うから」


「お姉ちゃんに任せて、いっぱいくつろいでね!」

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