第17話 水辺

 一組の男女が日もそこそこにテントから出る。男は困惑し、少女は笑顔だった。


彼らはテントの中から荷物を取り出し、たき火跡近くの石に腰かけ食事をとる。湖に写る朝日が強くなる頃にはテントをまとめてらくだに積んでいた。


積み終わった後、最後に水筒を取り出して汲んだ水に、少女が朝日の強さで見えないおぼろげな光を当てている様子を、木々の隙間に隠れている世界の眼は映し続けていた。






「ふふふ。」


ハクウは朝から上機嫌である。それに比べて俺は不機嫌だった。


「私はやっぱりあそこのリスたちが恩返ししてくれたんだと思います。」


「そういうものかな…。」


というのも朝起きて靴を履くと靴の中に木の実が入っていたのだ。ハクウが言うに一応食べれるものらしいので、試しに一つ剥いて齧ったが味はかなり渋い。


靴を履く際に自分が騒いだ上にハクウにしっかり見せてしまったからか、今朝はその話題で持ち切りだった。


ハクウは上機嫌だが木の実に少し土がついており、靴の中が汚れてしまった事から俺はあまりいい気分ではなかった。


「本当に食べるのか?一応靴に入っていたものだぞ?」


「殻があるから大丈夫です。」


たしかに俺もその考えで試しに一つ食べてみたが。


「百歩譲っても味が渋すぎないか。」


「それは…、食糧が尽きてから食べます!」


ふう、と俺はため息をつくとハクウはまた笑顔に戻る。ハクウが言うにはあそこの生態系の頂点は昨晩の犬たちだろうとの事から、被害にあっている小動物が恩返ししてくれたとの事らしい。


絵本の様な話だが、笑顔の彼女を見て自分も少し顔がほころんだ。たぶん彼女も本気でそう考えているわけではないのだろう。


単純で稚拙な善意、のようなものがうれしかったのだ。今まで逃げ隠れて住み、挙句人もいない場所で降って湧いた善意は俺ですら懐かしさを感じる。


村にいる頃は教会で子供に木の実や泥団子をもらったものだが、今ハクウはそれと同じものを感じているのだろう。同時に彼女はそのような生活を送った事がない事にも気が付き、彼女から目線を外した。


「まずはあの印の岩まで向かおうか。」


「はい!」


目印としている木の位置を何度か振り返り確認し、昨日森へ入っていった場所には出る事ができた。ここからは方位磁針を合わせて岩へと向かう。


「方向的にはこっちだ。」


「はい。さっき見たく足跡は残っていれば良いのですが。」


実を言うと森へ入った道に出られた理由は昨日の足跡が残っていたからだった。昨日は日が落ちる直前で森へ入ったため、木に目印をつけれかったのだ。少し迷うかと思ったが、特徴的ならくだの足跡が残っていたために簡単に戻れたのだ。


「恐らくは砂嵐で消されてしまっただろうな。」


「さすがにそううまくはいきませんね…。」


「それでも水が手に入った以上、うまくいっているさ。行こう。」


「はい。」


ゆっくりと歩みを進める。案の定足跡がないため頻繁に方位磁針を確認する。らくだに乗るのも慣れたもので、低速であれば歩かせながらも方位磁針も合わせる事が出来るようになってきた。


しかし慣れてきても心配事があるのは相変わらずで、あの目印の岩に戻れるのだろうか。往路と復路では同じ道でも景色が変わる。目標物が少ない荒野ではその道が正しい道であるか自信が無くなってしまう。


それ以前にこのまま進み、目的地についたとしてちゃんとハクウの体は良くなるのだろうか。先の事を考えると恐怖がこみ上げるが、小さく頭を振って考えを恐怖ごと振り払う。


朝のやり取りや水が手に入ったが故に、張りつめていた気が緩んで感情と心が戻ってしまったのだろう。今この場所は判断一つで死ぬ場所である。まだ気を緩める場所じゃない。


方位磁針の確認中に考え事をした為に追い越され、ハクウは少し前を歩いていた。その後ろ姿を少し見つめた後、小さく息を吐いて方位磁針を決意と共に懐に入れ彼女を追う。


それから二時間ほど歩いただろうか、距離的には岩についていい頃だが見当たらない。焦りから暑さ以外の汗がにじむ。


「あれ、あちらがそうなのでは?」


ハクウが左の方向を指す。先には小さく少し色違いの岩が見える。この距離では小石のようだが、周りに何もない以上あれがそうかもしれない。だが方角的にはこのまま真っすぐだ。恐らくここは分岐点だろう。間違えると死に大分近づく。


「行ってみるか。方位がずれたかもしれない。」


正解はわからないが、動かない事は確実に間違いである。俺は恐怖がハクウに移らないように表情を作り、岩へ向かう事を選んだ。


角度的にずれがあるが本当にそうなのだろうか。岩への方位をよく確認する。距離と方向からそうありえない角度ではない。少し足早にらくだを向かわせる。近づくにつれて汗が増えていく。違う。


「違う岩だ。」


印を確認するまでもない。一回り小さい。こうなると自分たちはいったい今、どこにいるのだろうか。


「あ、あっちです!あっち!」


ハクウの喜色を帯びた声に振り返ると少し奥に更に別の岩が見えた。見覚えのないこの岩は昨日は死角の位置にあったのだろう。見た事のある色味に緊張が緩み、安堵感が胸にめぐる。


「ハクウ、ありがとう。助かった。」


「いえ、私も少し怖くなっていましたからよかったです。」


精神的にかなり削り取られたが、これでやっと昨日の位置に戻ったというだけだ。安心したのか少し疲労を感じる。


「岩の影で少し休もうか。思ったよりも気疲れしてしまった。」


「そうですね。私も休むついでに用意しておきたいので。」


ハクウの用意の言葉に水を保管用の大きな水筒から、飲む用の小さな水筒に入れ直そうと思ったが、小さな水筒を振るとさほど減っていなかった。


振ったついでに少し飲み、岩影に向かう。昨日つけた印は積んだ石と共にちゃんと残っていた。






 足早に日陰に向かい、少し物を食べる。日陰に入ると涼しいがそれでも気温が上がっている事が肌でわかる。


やはり夜に出た方が良いのだろうか。とはいえ森から出る道中では目印や足跡が見えず迷っただろうし、道中で木の枝に引っかかった事もあり、夜の場合は木の枝で目を潰す可能性もある上に、見えるように光源を確保すれば余計に体力を使う。


森から出れたとしても夕方の時点で見えづらい方位磁針なのだから、夜では正しく見えず方位がずれる可能性もあるし、何よりあの岩を見落とす可能性は更に上がる。


そして気温がかなり下がるので、体の熱を使うという奇跡はその使用に制限が出るだろう。それでも一度試すべきかと迷うがなかなか踏み込めない。


それに野宿続きでの疲労もあるのだろう。昨日の場所は水源もあり野犬がいなければもう一泊したい所だった。


こんな旅など絵本の中でしか見た事がないために、進み方は手探りだ。この一手がどうなるかは常に結果論となっている。


寧ろ悩みはあれど先に進み続けているという事は、うまくいっているという事なのだろうか。ふと手に当たった硬いものを服から取り出してみる。今朝靴の中に入っていた木の実だった。徐に殻を割り、中を取り出して齧る。


相変わらずひどく渋いが、気だけはまぎれた。残った食べ物を仕舞いらくだに載せる。


ハクウはまだ食べていた。昨日の残りの干し肉を食べているようだが、この気温で更に水が抜けてかなり硬いため、食べるのに時間がかかるのだろう。


せかさないよう静かに荷物を積むが、その様子をハクウは見たのか、見直すと顎を動かす速度が速くなった。一通り積み終わった後に俺はまた日陰の石に腰かける。


「ゆっくりでいいよ。」


急ぐ状況だが常に急ぎ続けるのは要らぬ見落としを生む。あまりハクウを焦らせたくはなかった。


「もう、大丈夫です。」


そういって食べ終わったハクウの片づけを一緒に手伝う。荷物を積もうとするとハクウに止められた。ちゃんと入れる順番があるという。


大して長い時間を旅したわけではないが、彼女なりのやり方が出来ているのだ。その細かさにかつての妻を思い出したが、もう胸の痛みは無くなっていた。


「それでは行きましょう。」


「ああ。」


らくだに乗り方角を合わせる。後は無心で進む。相変わらず遮蔽物がないため常に日が当たる。今朝湖に写った自分の顔はかなり黒くなっていた。


しかしハクウは相変わらずの肌の白さのため、環境に対する天使の能力があるのかもしれない。考えを巡らせながら更に進むと地面が砂ではなく硬めの地面となってきた。小さな植物も見える。


日と共に気温が下がってくるとまた風が吹き始めた。地面が変わっても砂はどこからか来るのか服を鳴らしてくる。しかし今までよりもずっと弱い。


「今日は寝る場所を探すのは難しそうだな。」


「でも砂がない分、風もいつもより弱いですね。」


「今日は月が少し出ているはずだし、前回の地面の熱さもある。少し夜も歩こう。」


「そうですね、出発が遅かったですから丁度良いかもしれません。」


そういって風の中を歩く。もしかしたら今までのような強烈な風が吹くかとも思ったが、そんなこともなく、それなりの風が止まると共に日が落ちた。


「じゃあ天幕を張ろうか。」


「もう少し行きませんか?」


「いや、日が落ちた時点で大分冷えてきている。地面も平らな場所だし、ここら辺でやめにしよう。」


「うーん、わかりました。」


一日の終わりの疲労がある状態ではお互いがいらだつ事が多い。変ないざこざが起きないのは昨日の補給が効いているのだろう。手早く天幕を張り野営の準備をする。


「昨日よりは温度が低いのだろうけど、一昨日よりきつさはないな。」


「そうですね、最初の頃よりは寒くないです。」


天幕の杭を打ってみるとかなりしっかりと打ち付ける事が出来る。なんというか、粘りがある地面だ。となると、ここもどこかに水源があるのかもしれない。


「少し希望が見えてきたな。」


「…はい。」


それでも返事の歯切れの悪さに気づくほど疲れていない訳ではなかった。






 次の日の朝はまた暑さで目を覚まし、熱から逃げるように天幕からはい出した。すると急に服が濡れた。


天幕を見ると今度は天幕が水をかぶったように濡れている。昨晩雨が降った様子は無いが周りの土もうっすら湿っている為、結露なのだろうか。まるで通り雨にでもあったかのようだ。


「ひゃ!」


ハクウも入り口に翼をひっかけながらはい出てきたからか冷たい水が翼について声を上げていた。この寝起きの悪さも体力消耗の原因なのであろう。


天幕の中は暑さで居れないので、天幕を背に布を敷いて風下を向きながら食事をする。吹く風は昨日と同じで強くは無いが、それでも若干砂も混じるので食べ物に当たらぬように食べる。今回は天幕がしっかりと固定されているため風避けとして役にたった。


らくだ達は近くに生えていた丸い形をした変わった草を食べていた。少し色あせたそれは森の草を食べるよりも食いつきが悪い。やはり瑞々しい草の方がおいしいのだろうか。


ふと思いつき、あの渋い木の実をらくだ達に放り投げる。するとすぐに気が付き食べてくれた。食いつきも悪くない。


視線を感じ振り向くとハクウがこちらを見ていた。少し眉をひそめた後、食事を食べ直していた。捨てるわけでなく旅の仲間のらくだであれば良いという事だろう。折衷案として我ながらいい事を思いついたものだ。


風も止み、日が上がってきたが天幕は濡れが解る程度にしか乾かなかった。仕方なしに畳むと見た目以上に水分を含んでいるのかしっかりと重い。それにこの状態で仕舞うと黴が生えるかもしれない。


昨日飲み水の問題が解消したのに、その次の日に水濡れで頭を悩ませる事になるとは。荒野を超えれば楽になると思っていたが、砂漠なりの利点もあったのだ。


何があるのかわからぬものだと思いつつ、食糧などを濡らさぬよう荷物を積んでいたら結構日が高くなってしまった。それでもいつも通り方位を合わせ、進む。


「予定では今日つくはずだが、どうだろうか。」


「今まで通り進めれば、距離的には今日中だと思います。」


ふと目印の山を見ると大分小さくなっている。午前中には見えなくなるだろう。しかし問題は。


「通り過ぎるって事はあり得るかな。」


「十分にあると思います。」


そう、あの山が見えなくなるまでという情報で進んでいる為、極論では山が見えなくなる場所すべてが候補にあがる。


今の環境では近くに寄っても気が付かない可能性もあるという事だ。判っていなかった訳ではないが、あまり考えないようにしていた事でもある。考え出すと迷いで行く事が出来なくなると思ったからだ。


「まずは進むか。一日程度は周りを探してみようか。」


「一応、使えるかどうかはわかりませんが、位置がわかるかもしれない道具があります。今日の夕方までに見つからなければ一度試してみましょう。」


「夕方とまで言わず今使えないか?」


「いえ、一度使ったら次使えるかわからないものなので。」


「そうか、わかった。もう少し近づいてからと言う事だな。」


ハクウの言う道具は恐らく遺跡から持ち帰った何かなのだろう。それが何かはわからないが、ハクウに任せる方が適当だろう。


「それにこれは帰る時にも使うことができます。できれば使わずに行ければよいと思います。」


「そうだな。」


目的地付近で諦めて帰る事をあまり考えたくは無いが、退却も立派な手段だ。倒れて死ぬよりもずっと良い。積極的に選択肢を潰すのは得策ではない。


だが同時に手段を抱えて死ぬのも忍びない。歩きだしてしばらくすると、足元が砂地になっていく。しかし表面だけなのだろうか、起伏はなく暑さもそれなりだ。更に進み続け、ふと回りを見ると目印の山が見当たらない。


山があった方位に方位磁針を合わせてもそこにはなかった。と、なるとこの場所はすでに目的地という事になる。ハクウに声をかけ、らくだを止めさせる。


「ハクウ、もう山は見えなくなった、やはり道具を使うしかなさそうだ。」


「いえ、一応道具を使う前に一度飛んでみても良いですか?高い所から見渡せば、遠くまで見えると思うので。」


そう言ってハクウはらくだから降りた。前回飛行した際はかなりの体力を持っていかれたので少し迷う。しかしハクウは懇願するような顔を向ける。


「わかった、だが短時間で頼む。」


「ありがとうございます。一人で飛ぶので前回よりは負荷が低いはずです。」


そういってハクウは上を向き、羽が少し光る。あの夜は閃光のように輝いたが昼の砂漠ではこの程度になってしまうのか。左手に痛みはないが、少し重さを感じた。


そしてハクウは飛びあがり空中で羽ばたいた。左手は先ほどと変わらず、しかし違和感から右手でさする。ひとしきり見回した後にハクウは下りてきた。その顔に笑顔はない。


「仕方ない、使おう。」


「…わかりました。ただ、こちらもまた力を使います。体は平気ですか?」


「ああ、問題ない。頼む。」


ハクウは暗い顔をして、自分のらくだに向かい、中央教会で使っていた板を取り出した。板の隅の穴に指を当てて、深呼吸をする。


「行きます。」


「わかった。」


そういうとまた手首に違和感を感じた。まだ日中のために光が見えないのだろう、先ほどの飛行に比べれば大分楽なものだ。しかしハクウの表情は真剣であった。


力の調整が繊細であるという事なのだろうか。熱と日に曝されながらハクウを無言で見つめる。しばらくしてハクウは板を指でなぞっていく。少し考え、またなぞる。五分ほどした所、左手の違和感が消えた。ハクウはため息をつく。しかしその表情は安堵が見られる。


「見つかったか?」


「はい!」


元気な返事だった。聞いてみるとどうやら南にずれたようで、北方向に進まなければならないらしい。方位が判っていてもずれは出てしまうのか。


随分と元気な様子を聞くと、道具を壊さずに情報だけ取れたため、もう一度使う事が出来るそうだ。そして距離的に夜にはなるが今日中に着くことができるという予想だ。先ほどの板をしまい、北に方向を合わせて進む。


「ところで、その道具はいったい何なんだ?」


「ええと、GPSという自分の位置を見る事が出来る道具です。」


いまいちわからなかったが、どうやら空の上の星から位置を教えてくれるものだそうだ。ただの板に見えるがいろいろな機能が付いていると言っていた。


目的地についたら少し使わせてくれないかと頼んだが、どうも動力が壊れかけていてあまり動かしたくないそうだ。


残念に思ったが今から行く遺跡に同じものがあるかもしれないとの事で、着いたら少し探してみようと思う。そのまま進み続け、日が暮れても進み続けた。


なぜなら夕暮れでも風が無く、遺跡は青白く光り、機械の町のように夜闇の空に淡い光で場所を示していたからだ。


「ここか…。」


「はい…。」


今の時刻は十時頃だろうか。無理に歩かせたからか道中のらくだの足取りも遅い。悪い事をしてしまった。


作られた道の様に草木は生えており、その先を進むと機械の町の邸宅のように建物があった。それは不自然なほどに煌々と青白く光る。


見ると所処に水が湧き出ており、その水が淡く輝いているようだった。その光に照らされて草や木が写る。この光は中央教会の下町にあった教会で見た、壁を開けた時に光と同じように見える。


「神秘的な場所だな。」


「私はあまり、この光は好きではありません。」


「確かにこれから眠るには少し明るいな。」


「あとこの光る水ですが、これは人体に毒です。そのまま飲まないでください。」


「しかし、ここの植物はこの水で育っているようだが?」


「適応したのでしょう。植物も毒を濃縮している可能性があります。」


「そうか、とはいえまずは寝る場所を探そうか。今日はかなり移動した。この場所を調べるのは明日にしよう。」


「そうですね。」


その中で少し小さな灰色の建物に向かう。何かの倉庫であったのだろう、扉などはなくらくだ事入る事が出来た。


「少し砂がある程度だ、十分だな。ここにしよう。」


「そうですね。」


荷物を下ろした後に入り口ににらくだをとめ、天幕の濡れていない下部分のみを床に敷き食べ物を出す。俺たちは達成感等を噛み締める間もなく、食べてすぐに寝てしまった。

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