羽繕い
動物が毛繕いする姿を見たことがありますか?
舌でペロペロ毛を舐めるようにする様子。
私は犬や猫を飼ったことがありませんが、他所のペットやテレビなどで見たことがあります。
きっと、一般的に知られている行為ですよね。
鳥も羽繕いをします。
鳥の健康を保つ上で、とても重要な行為です。
羽繕いは、頻繁に、あらゆる場所で始まります。
ケージの中、放鳥中に冷蔵庫の上、私の肩、おやつ場、机の上…などなど。
リラックスしている時にしかしないので、我が家はオカメさんにとって落ち着いていられる場所なのだなぁと、嬉しくなります。
鳥の羽繕いは、もちろん嘴で行います。
鳥の骨は柔らかいので、首をあちこちに向けて、背中からしっぽ、足の付け根、嘴が届くところは全て上手にお手入れします。
見ていて飽きないのは、尾羽根のお手入れ。
グルンと首を反転させて、尾羽根の付け根をくわえ、嘴の先でゴジゴジとやりながら、15センチ近くもある長い尾羽根の先まで念入りに。
尾羽根は自然と弓なりにしなって、嘴が先端から離れると、シュピンッと元の位置へ。
まるでその様子は、弓道の射手が矢を放つ瞬間のよう。
……うっとり。
さて、そんなオカメさんの羽繕い。
嘴が届かない位置はどうするのでしょうか。
顔周りは、器用に足の爪を使います。
爪も届かない頭頂や首の後ろは、本来ならば仲間がやってあげるのですが、オカメさんは一匹飼い。
ここはおバカ飼い主の出番です。
肩でくつろいでいる時にそっと指を持って行くと、『なでて』というようにサッと頭を下げます。
爪の先で優しく掻いてあげれば、羽根をふんわりとさせ、うっとりと目を細めるオカメさん。
飼い主にとっても、至福のひとときです。
実はこの行為、私以外の家族にはしません。
私以外が指を出せば、オカメさんは嘴をカッと開いて威嚇します。
うふふふふ。
家族の恨めしそうな視線を尻目に、優越感に浸るおバカ飼い主なのであります。
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