第13話 また、失恋


 Bさんとそういう関係になってしまっていること、はるかに気づかれてしまった。彼女は本当に敏感で感がいい。たぶん私のその部分の様子から男の人のものを定期的に受け入れていることに気づいたのだろう。でも痕跡って翌日とかでも残っているものなのだろうか。


 3月のある日、はるかが突然、ゆき、男の人と浮気してるでしょ!とすごい剣幕で突っかかってきた。私は否定した。嘘をつくのは嫌だったけど、うん、してるよ、とは言えない。

 なんで嘘つくの!ひどい、わたし、ゆきにとってなんなの?、と大泣きしながら私の肩を掴んで揺さぶってくる。

 おちついてよ、はるかちゃん、私はるかのこと好きだよ、

と、目を見つめて真剣に行ったのだけれど、うそ、うそ、うそ!うそつき!と、半狂乱。なんでよりによって男なの?本当はゆき、男の方が好きだったの?それって裏切りだよ、私騙されたの?と泣きながら私を押し倒して上にのしかかってくる。泣きながら怒ってるはるかの様子はとてもセクシーだった。


 私の上にのしかかってきたはるかは乱暴に私の服を脱がせ始め、下着を持ち上げて胸を強く揉んできた。不覚にもはるかの攻めに私はいつも以上に反応してしまった。それに気づいた彼女は私の服を全て取り去って、はるかも自分で裸になって、いつものように行為が始まった。最高だった。陶酔したというか、自分がわかんなくなるくらいの快感だった。声もたくさん出した。今思い出しても体の真ん中が熱くなるような感じがする。そしてずいぶん長い間抱き合っていた。、私の胸の先端にはるかの胸の先端を感じながら。


 何時間も裸でそうしていた後、はるかがポツッと言った。もうこれで最後にしよう。ゆきとはもう無理。ゆきのこと大好きだけど男の人ともしてる人とは無理。してないって嘘でしょ?わたしにはわかるの、ゆきがしてるって。本当は女じゃなくて男の方が好きなんでしょ。と言って、また泣き出した。


 私もはるかが好きだし、セックスだって男の人との方がいいとは思ってなかったし、このときははるかとセックスが一番好きだった。でもわたしは本当に女の子同士でそういう関係になることを望んでいるのかな、高校生の時はまだ未成熟だから恋愛相手は女の子だったけど、今はもう違うような気がする。そんなふうに実は思っていた。でもはるかは本物の同性愛者だと思う。私はたぶん違う。あまりよい男性経験はないけれど、留学中に付き合ったジュリアンは好きだった。本当に好きだった。体の関係もしっくりきた。留学中にジュリアンと付き合って恋愛相手は女じゃなくて男でもいけるんだと感じた。でも女の子への感情とか欲望とか衝動も残っていて、だとするとバイなのかもと思ったりもしたけど、たぶんそうじゃない。はるかとの関係でそう感じた。女の子とは、やっぱり何か違うような気がする。


 ともかく、大学卒業間際に失恋してしまった。私も傷ついたけどはるかはもっと傷ついたかもしれない。そうだとしたらわたしがはるかを傷つけたことになる。


 大学生後半は、恋愛関係こんな感じで惨憺たる終わりを迎えた。はるかにふられ、B先輩の性欲処理係になるという状況... 

 さみしい。新しい恋がやってくる気配もない。


そして実はまだここにさえ書いていない、ある男性との抜け出せないもっとひどい関係がもう一つある。就職後もそれは続く見込みで、それはよりひどくなる可能性さえある。頭がいたい。


 いっそまた日本を離れたい。ジュリアンにまた会いたい。彼、今何してるのだろう。

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女子大生日記:別れと新しい恋、そして多分よくない関係 岡玲南 @okareina

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