まさかの、俺と彼女が狼に転生しました…

オーディン

第1話 彼女と俺の新たな人生は狼でした

俺達は町でデートをしていたはずだった。

俺は石狩 雄哉。

彼女は平岡 瑞葵。

「あれ?さっきまで渋谷にいなかった?」

「そうだよな。何で、急に山の中?」

「しかも、目線が異様に低いの気のせいか?」

俺達は見合うと気付いた。

「「えっ!?犬!?」」

「嘘だろ。これからどうすんだ?」

「ねぇ~。どうしよう。」

「てかこれ多分、狼だと思う。だって、筋肉の付き方といい、牙といい狼だよこれ」

「てかこれ、自然で生きろって事なのかね?」

そんな事を話していると、剣を持った謎の男達に見つかってしまった。

「これって殺されるやつじゃね?」

「ヤバくない?」

しかし、男達は何も言わず干し肉を捧げるような行動をして、行ってしまった。

どうやら、狼専用の言葉で喋っていたようだ。


そして、俺達は旅をすることになった。

「私もうお腹空いた。」

旅に出て一週間何も食べずに水だけで生きていた。

「全然獲物を狩れないし、見つけても上手く狩れないし、どうしょう」

「お腹空いたし、上手く狩れないし、ここで俺達餓死するのか?」

そして、三日後に彼女が倒れた。

「大丈夫か!?」

「もう動けない。私死ぬのかな?ここでもう、終わるのかな?」

それに対して俺は、大丈夫しか言えなかった。

「死ぬなよ!前にお前が言ってたろ!子供が三人欲しいって!!だから、生きろ!!」

しかし、彼女は意識を失った。もちろん、死んだ訳ではない。

しかし、低体温症と栄養失調で、とても危険な状態だ。

すると、どこからか叔父さんが来た。

「大丈夫か!?神獣が倒れてる。助けるしか無い!」 

そう言って叔父さんは俺達を背負って家まで連れて行ってくれた。しかも、雪の中を。

そして、俺の彼女を助けてくれた。

「大丈夫かね?雄の方は食欲があるが、雌の方はグッタリしてて食欲も無さそうだの」

俺はビックリした。それは、雄だの雌だの言われたことだ。

しかし、次の日には彼女が元気に御飯を食べ動きまわっていた。

「昨日あんなんだったけど、大丈夫か?」

「心配かけてごめんね。もう大丈夫。」

「本当に心配かけるなよ!」と俺は泣き始めてしまった。

「これからも、よろしくね。仲良くしようね」

「こちらこそ、よろしくたのむよ」

そして、これから重大な事を知ることをまだ、彼らはまだ知らない。

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