第8話 夏休み


 あれからレイ君との親愛関係はますます深まり、

目に見えてお互いの距離感が近くなった。

 それは周りの目から見ても明白で、クラスでは時折バカップル扱いされるほどだった。

 あと、少し懸念してたスイも、私達の露骨なイチャイチャっぷりに少し困った顔をしつつ、適切な距離を置いて、微笑ましく見守ってくれていた。

 ただ、やっぱり三人で遊びに行くことは少なくなり、遊びに行くときは女子メンで行くことが多くなった。


 それから夏休みに入るまでので間。二人っきりになるとほぼ私の家に入り浸るようになった。

 

 そんな、もう好き好き度数百パーセントを超えた状態で夏休みに突入すれば、学生の本分である学業より、恋人と過ごす時間が何より大切になるのは仕方のない事だと思う。


 そして夏休みの間はほとんどレイ君と一緒に過ごした。

 それこそ、帰国した両親と過ごした三日間を除けば全部と言っていい程に。


 で、その夏休みの間に何をしていたかといえば、自堕落的で爛れていた生活だった。


 簡単に言えば昼はデートして夜はエッチ。


 海に行けば水着で海水浴を楽しんだあとは、私の少し大胆なビキニ姿に興奮したレイ君が求めてきたり。

 夏祭りに行けば浴衣で綺麗な花火を二人で見た帰り、他のカップルのそういう場面に鉢合わせしてしまい、お互いにムラムラして流れでやってしまったり。

 キャンプに行けば自然を満喫した後は、自然に還ったかのよつに、ありのままの姿で色々と歯止めが効かなくなったりとか。

 更にひどい時は、外が暑すぎるからって、レイ君には友達と旅行に行くと言ってもらい、ヘルパーさんには休みを取ってもらってから、私の家に一週間引きこもった。

 その間は思う存分に朝から晩までお互いを求め合って、それこそホクロの数まで知り尽くすくらいに堪能した。


 ちなみにレイ君の親は、信用しているのかゆるいのか分からないけど、夏休み中の事を咎められる事はなかったらしい。


 そして、そんな人に言えないような夏休みを過ごしたせいか、どうも私の性欲も強くなったようで、少しレイ君とエッチ出来ない日が続いただけでも、すっかり欲求不満になるなうになってしまった。


 だからその分、エッチ出来る時は取り返すようにレイ君を激しく求めるようになっていた。


 まあ、これに関しては私の問題というより、隠れエロ魔人であるレイ君が悪い。


 だって、私は夏休みの間ですっかりレイ君の手で雌にされてしまったんだから。

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