第2話 これが異世界ってやつか!

っても。どうしようかな。

こっから先街に行ってギルド登録とかするのが

セオリーだ。しかし。そんなに上手くいくのだろうか。とりあえずだ。自分のステータスでも見てみるか。ステータス!

…。あれ、セオリーならここで画面が出てくるんだけどな。なら、念じてみるか。

なるほどな。こういう風なシステムか。

念じるタイプか。

えっと。

HPは1000

MPは100000

まぁ、これが強いかどうかはスキルのMP消費量によるな。とりあえずスキルを使ってみるか。

スキル一覧っと。

本当は念じるだけで使えるんだよな。

万事屋(なんでもや)の固定スキル

・魔法回路省略

[念じれば魔法を撃てる]

・スキル習得時間削減

[スキル習得にかかる時間を削減する。]

・消費MP削減

[消費MP量を削減する。]

ーー

一般スキル

・剣聖 超料理人 スライム召喚 ドラゴン召喚

竜巻嵐 マインドコントロール

超根性 飛行 ロリ召喚 魔法無効 ドクター

豪運 下級洗練魔法

結構えげつないな。

万事屋は何かと便利だな。

まずは、竜巻嵐でも試してみるか。

念じて放つ。

はっ!

…。

すげぇ威力だ、、

おいおいまずいなこれ。森林半分ちょっと消えたぞ

「何事だァ!!」

あ、やべやべ。やりすぎたなこれ。

「な、何があったんだ?」

「え、えっとーどなたですか?」

「おっと、いかんいかん

私はすぐそこの街の冒険者さ。

依頼を受けにこの森林に向かってる時に

突然目の前で竜巻が発生していたのでね

もしかして君がやったのかい?」

(ここでやったと答えれば大事になること間違えなし)

イヤーナンカデスネドラゴンがハナッタンデスヨ

あはは。コワカッタナー(頼む誤魔化せろ!)

「ど、ドラゴン。さすが伝説の生物。

しかしながら無事で、何より。

一旦街に戻るけど一緒に来るか?」

「お、じゃーお願いします。ついでに冒険者ギルド紹介してくださいよ!」

耐えたー!よく耐えた

「いいぞ!ついでに街も紹介してやるよ!」

こうして俺とこの冒険者は街を目指し歩き始めた。

「おお、結構賑やかな町ですね」

見た感じヨーロッパ中世とかそんな辺りか

ヨーロッパと同じ世界線ならとんでもない時代に飛ばされたな。

「そうだろ?ここはタルーティナ城下町って言ってな

ここら辺では1番でかい街だな。」

城があるんだな。

「そういや、お前さん名前なんて言うんだい?」

「すっかり忘れてたな。俺は、ネルだ。」

「おうそうか。俺はグラットだ。よろしくな。」

「おう!」

街に入り色々紹介してくれたグラット。

そしてようやく、ギルドに着いた。

「ここが冒険者ギルドさ。ついてこい。!」

うわぁー!ファンタジーを感じる!

「おーい!ねーちゃん。」

「あ、グラットさん!こんにちは!

あれ、そちらの方は?」

「こいつはな冒険者ギルドに登録したいっていうもんでここに連れてきたんだ、」

「あ!なるほど。分かりました。グラットさんありがとうございます!」

「グラット!助かったよ!」

「いいんだよ!ここでは助け合いが当たり前さ」

「まぁなんだ、今度会ったらいっぱい奢れ!」

「おう!」

「じゃー頑張れよ!」

「グラットさんここの新人育成に力を入れてる方なんです。」

「へぇ、そうなんですね。通りで優しいわけで!」

「まぁ、それはさておきこっちに来てください!」

「あ、はい。」

「この宝玉に手をかざしてください。」

(おお。ファンタジー。)

「では、魔力を込めてみてください。」

(こうかな?)

(ま、眩しい、。)

「す、すごい。こんなの見たことない…」

「えっ?すごいですか?」

「すごいとかそういうじげんじゃないですよ。」

「この星のようなものはスキルの数を表してるんです。」

「普通、1、2個あれば上々です。」

「伝説の冒険者でも5個が限界でしょう。」

「それがあなたは

職業スキルも合わせて18個もあるんですよ!」

「こ、これはすぐギルマスにいわないと…」

(あれ、不味くねこの流れ。)

10分後

「ネルさん。ギルマスの部屋にどうぞ。」

(絶対まずいな。)

「コンコン失礼します。」

「お連れしました。」

ガチャン。

「君か。確か名はネルだったか。」

「は、はい。」

俺のゲーマーの感が言っている。こういう時は

(こいつ、只者じゃない!)って言っておくのが

セオリーだ。

「ようこそ。歓迎するよ。私の名は

グヴェルスラルだ。みなは団長とよぶ。」

「よろしくお願いします。団長。」

「まぁ、話は聞かせてもらった。」

「君もしやとは思うが、転生者か?」

「ギク。」(なるほど知ってるパターンか。)

「なぜそう思うのですか?」

「昔読んだことがある

とんでもなく強くスキルの数も多い人間は

転生者の可能性が高い。」

「そして転生者の多くは、

必ずと言っていいほど最初に冒険者ギルドに立ち寄ると。」(ジロリ)

「はぁ。あまりバレたくなかったんですがその通り

ですご明察ですね。」

「まさか本当に転生者だとはな。」

「しかし君が転生者だろうが私にとっては心底どうでもいい。君を呼び出したには他に理由がある。」

「では、なぜ、」

「ここに呼んだのか。君は今こう思ったはずだ。」

「ズバリ、取引をしよう。そういうことだ。」

「取引?」

「そう。取引だよ。」

「簡単な事さ。」

「読んだ本にはこうも書かれていた。

大抵の転生者はなみたらぬ知識量 技術力があり、

周りの人の生活を豊かにする。」

「こう書かれていた。」

「君に私からお願いしたいのは何でも屋として活動してほしいんだ。」

「勿論報酬として金も払う。」

「そして、商人としてもギルドと物品を仕入れたりできるよう手配しよう。」

「君にとって好都合だろう。

どうだ。受けるかね?」

「君の職業は見た通りだと万事屋とみえてね。

あの本にはこうも書かれていた。」

「万事屋は、転生、」

「はいはい。分かりました。やりますよ!」

「その代わりこちらの条件もひとつ飲んで欲しい」

「いいだろう。叶えられる範囲なら受けよう」

「俺をCランク冒険者として登録してほしい」

「ほう。ご目当てはダンジョン攻略かな。?」

「察しが良くて怖いです。そうですよ。さっきの待ち時間にダンジョンについて書かれてる看板を見つけたので」

「いいだろう。特例だ。」

「じゃ、交渉成立だな。」

ガシ。

こうして俺は、万事屋として活動することになるのだ。この万事屋が色々やらかしていくのだがこの時点でしるものはいるはずもなかった…。

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異世界にスキルガチャで転生した。 @neru_sigure

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