異世界にスキルガチャで転生した。
@neru_sigure
第1話どうやら異世界転生するようですよ?
「ようこそ。ネルシグレさん。」
ん?微かだがそう聞こえてきた。
目を開けてみるとそこには、女神のような者が座っている。
「自分は死んだのでしょうか。」
俺の記憶が正しければ寝ていたはずだがこの状況から考えて夢はありえない。あまりにもリアルすぎるからだ。
「残念ですが、亡くなられました。」
「私によって。」
はい?
「あのー聞き間違えでなければ今貴方様は私を殺したことになるのですが。大丈夫ですか?」
「いいではありませんか。あなたは私によって殺され新しい命で生きてゆく。記憶を保ってね。」
このお方は何言ってるのかな。
そう俺が思っているのを見通して、
「なぜ殺したのか。理由はひとつ。」
ゴクリ…
「あなたに異世界を救って欲しいからよ。」
「はぁ。なるほど。」
はい?何言ってるんですかー?この女神は異世界を救うために俺を殺したんですね。たまーに憧れる時はあったけど、実際殺されると殺意芽生えるな!
「そんな目で見ないでくださいよ。お詫びにスキル授けますから。」
「スキル?あのーよく魔法世界であるやつですか?」
「そうですよ。あの魔法の世界でよくみるやつです」
なんかこの女腹立つな言動一つ一つ
「ということで気を取り直して!スキルガチャタイム!本当は10連までなんですけど!特別にレアスキル10連もセットであげちゃいます!」
「おお!レアスキル!響きがただただかっこいい!」
「ふっ。ちょろいわークスクスー。」
「あのー女神様何か、おっしゃいましたか?」
俺の耳が悪くなければこの女は俺のことをバカにしたよな。絶対にしたよな。
「いえいえ、とりあえずスキルガチャから行きましょう!」
「まぁいいか。」
「ではこの魔法陣に手を当ててください!」
「おお神秘的。」
「それはそうですよ。私神なんで!」
こいついちいち腹立つな。煽り神かなんかか?
そう言っていると手の先が青く光り始めた。
「うわ!」
「えーなになに。」
ワクワク!、ワクワク!
俺は興奮を隠しきれないほど今はしゃいでいる。
「ガチャの結果はこちら!」
[USR] 剣聖
[N] 応援
[N] スライム召喚
[R] 土下座
[R] 料理人
[SR] ドラゴン召喚
[N] 料理Lv1
[N] ウィンド
[N] 下級洗練魔法
[SSR] 豪運
※N<R<SR<SSR<UR<USR<ZR<ZZR
「おお!この剣聖かなりいいんちゃうん?!」
「ちっ。地味にいいの引くなよ。」
ええ?ええ?この女神今100%言ったよね?
「早くレアスキル行きましょ!」
「そうですね!続いてはレアスキルガチャ!」
「よーいスタート!」
この運の続きならかなりええの出るんじゃね!!
「レアスキルガチャの結果はこちら!」
[SR] 竜巻
[SR] マインドコントロール
[SR] ドクター
[SR] 超根性
[SR] ギャンブラー
[SSR] ロリ召喚
[ZZR] 魔法無効
[SR] 飛行
[SR] ドクター
[SSR] ジャンピング土下座
はいー。勝ち確やろ!
「ちっ。」
舌打ちだけかよ。怖!
「あれ、これで転生ですか?」
「最後にジョブガチャです!」
「職業ですよね?これもガチャなんですか?」
「はいそうですよ!ちっ。分かれや。」
ひぃー。本当に怖いこの女神…
「ということでジョブガチャ!スタート!」
「ストップ!」
はや!早すぎやろ!
「ちょいちょい女神様早すぎじゃないすか!?」
「えーと。引いたのは、万事屋?!」
あ、無視ですね。
「万事屋って、何でも屋ってことか?」
「はぁ。本当に今日はついてない。」
説明しよう。
万事屋とは引く確率が10000分の1という確率で引く滅多にいないレア中のレアスキル。
「レアの中のレアですよ。」
「おお!すげぇ。」
「ということで、全て終了したので、異世界行きましょう!」
「は、早くないです?さっきから!」
「それでは、あなたの人生の幸運をお祈りしています。輪廻の扉召喚。!!」
あ、無視ですね。
「おお、吸い込まれるー!」
「はぁ。今日は帰ってアイスでも食べよっと。本当についてないわ。ちょっとイケメンだったから。話したいがためにわざわざ殺したのに。そして雑魚スキル引いてまたここに戻ってきてまた話す作戦だったのに。まぁ、帰ってゴットラジオでも聴こ。」
こいつ、とんでもないこと言ってるのわかってるのかな?俺は怒りボルテージが爆発しこう言い放った。
「あのー聞こえてますよ?」
「え?」
シュン。ー
目を広げるとそこには広大な草原が広がっていた。
俺は思わずこう叫んだ。
「あの!クソ女神!ぜってぇ見返す!いつか神になりあがって後悔させてやる!!!」
そう。こうして俺の目的もない女神の暇つぶしで殺された非運な奴の冒険が始まるのだった。
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