携帯電話 2

 次の日


携帯ショップへ行き、手続きをした。

そこで言われたのは、これは最新の人気機種で、しかもこの色は、限定カラーなので、東京でしか手に入らないお色ですよ!! 

だ、そうだ。


東京にいる、彼氏が買ってくれたんです!

みたいに言ってしまって、なんだか自分が恥ずかしかった。


携帯電話の番号ができたので、大島くんに電話してみた。


また、3コールで出た。


「もしもし!プーちゃん?早かったね!」


「まだ、名乗ってもいないのに、なんでわたしと思ったの?」


「だって、この携帯番号、プーちゃんにしか教えてないから。

ここにかけてくるの、プーちゃんだけだからさ」


「わたしは……、家族とか、友だちとか、会社の人にも教えちゃってもいい?」


「あぁ、いいよ~!プーちゃんの携帯電話だから、好きに使いなよ」



 それからは、毎晩 電話をかけた。

一件だけだけど、登録された番号への通話料は無料というプランだったらしく、どちらから掛けようと、お互いに無料らしい。


無料となると、なんてゆうのか、電話を切るのが難しい。

これからお風呂に入るから、ちょっと待っててと、電話は繋がったままみたいな感じ。

もう切るね が、難しい。


大島くんは、こんなに話す人だったかな?

高校の頃は、硬派な感じだったと思うが。


そんな感じで仕事から帰ってきて、家にいる時は、ずっと携帯電話片手に彼と繋がっているような感じだった。


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