第五話 日記④
子供はすくすくと育っていき元気で健康な、
…とはいかなかった。
体が弱く、原因の分からない嘔吐に悩ませられ、どうやら音や光、匂いなどに敏感な障害ももっているようだ。
病院や療育など色々な機関に頼り、どうしたら子供も私も負担なく日常生活を送れるのかアドバイスをもらって色々実践したけれど、普段からストレスでいっぱいの状態で笑顔で、怒ることなく根気強く接するということが難しく、長続きはしなかった。
…ダメな母親だなと思う。
自分が限界で子供に手が回らないなんて…
いつしか私は、何もできない自分を責め始めていた。
どうして…うまくできないのだろう…
周りにいるママは笑顔で楽しそうに我が子と接しているというのに…
私は、私は、すぐに怒ってしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます