第22話  生徒会始動 ②

「………」


「はぁ、会長、1年生たちが困ってるじゃないですか」


「いや、私はただ1年生たちを歓迎しようと思ってだね…」  


「まったく、まあいいです。では改めまして皆さん、ようこそ生徒会へ。私は副会長の華巻愛梨(はなまきあいり)、こちらが会長の藤堂茜(とうどうあかね)、向こうにいるのが会計の西宮薫(にしみやかおる)。ちなみに会長は3年で私と薫は2年。メンバーは3人だけしかいないけどよろしくね」


「「「「「よろしくお願いします」」」」」


「うん。それじゃあそこのソファに座ってもらって、まず自己紹介をしてもらおうかな。1番右の子からお願いね」


 そうして、瑠花ちゃんから自己紹介が始まった。


 なんだか顔が赤いような気がするけど大丈夫だろうか。


 しかし、そんなことを気にしている余裕は今の私にはないのだ!


 なぜなら、生徒会のメンバーが3人しかいないことの驚きと自己紹介の緊張で、心臓がものすごく大変なことになっているからだ。


 まあたぶん、9割型自己紹介の緊張が原因だとは思うけどね。



 

 そしてついに私の番がきた。


 緊張でかなり声が小さくなってしまったけど、なんとか自己紹介が終わった。


 仕事の説明もその後すぐに終わったから今日は解散になった。


 そういえば、生徒会は月に1回集まりがあって行事の前には集まりが多くなるって華巻先輩が言っていた。


 実は、生徒会の人って毎日放課後に残って書類整理をするっていう勝手なイメージがあったから、それを聞いたとき少しホッとしてたんだよね。


 良かった良かった。


 これから毎日書類の束を持って、廊下を走り回る生活が始まるんじゃないかと思ったよ。


 ま、こんな話はどうでも良くて、今は瑠花ちゃんのお慕いしている人が誰なのかっていう話が1番大事だよね。


 メンバーの人たちと会う前は全員あり得るな〜って思ってたけど、今日の瑠花ちゃんの反応見てたらすぐに分かっちゃったよ。


 瑠花ちゃん、私は瑠花ちゃんの親友として陰ながらその恋を応援してるから頑張ってね!


 そしてあわよくば、百合カプのイチャイチャを陰ながら見守るっていう私の夢を叶えてね!!


 応援してるから〜!

 


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