第二章 英譚高校・学生/物語対策部・刑事 ~3~
3
喫茶店でのその後についてだが、
コーヒー代は
肝心の木海月刑事と交わした会話は、
木海月刑事らは、捜査が打ち切られたあとも捜査を続け、
少し話しがズレた。
その後の調査で、ここ白雪通りで主人公である藍乃を見かけたかもしれない。という人物が出てきた。その人物は藍乃の近所に住むおばさんで、名前は
木海月刑事に依頼された内容は、
天宮剣一と藍乃英雄はどのような関係だったのか、どうしてあの日ラブホテルにいたのか。警視庁と主人公の死にどのような因果関係があるのか。元・主人公だった者として、知っていることを洗いざらい天宮剣一から聞き出してほしいというもの。
『天宮剣一へ直接聞き込みをすればいいのでは?』
木海月刑事に問いてみたが、木海月刑事は苦い顔をして顔を横に振った。
どうやら実際に聞き込みに行ったらしいが、
『捜査打ち切りと聞きましたが、あれは嘘だったということですか?』
と返され、自分が疑われているという疑惑、そして警察への不信感を不確定ながら抱いた可能性がが高く、その後、いくらアプローチしても知らぬ存ぜぬを突き通し話にならないらしい。もし話したとしても、主人公時代で培ったコネを使い、内部から自分の証言をなかったことにする可能性があるとのこと。だからこそ、この一件に関しては秘密裏に行い、内部の人間に証拠を握りつぶされないよう、第三者である僕が天宮剣一の口から自白させることが重要らしい。上手くいけば天宮剣一が裏で手を回す前に、ケリをつけることができる。
木海月刑事はこのように説明してくれた。しかしこの文言を問い聞き出すのは至難の業、難易度は高い。難易度は間違いなくベリーハード。上手くいくかどうか・・・・・・。
そして僕からの条件は、
木海月刑事が掴んでいる情報はどのような代物なのか。持っている情報の中身は流石に教えてもらえなかったが、藍乃の自宅から見つかった証拠や情報を、その報酬として特別に共有することを約束してくれた。しかし、その証拠や情報が藍乃の死の真相に近づくことができるのか、信用してないとは言わないが疑問を抱いた。『本当に自殺した真実を知ることができるのか』と訊ねてみると、木海月刑事は頷き肯定した。
「保障する。なんせこれは、託されたモノだ」
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