死にたがりの死ねない理由

華愁

死にたがりのに死ねない理由

私は昔から自分の存在意義がわからなかった。



何で私なんかが……


声には出さなくても心の片隅ではいつも思ってた。



そうしてずるずると三十まで生きてしまった。


今だに答えは見つからないし半分は見つけることを放棄している。



そういえば、ここ三日くらいは食べ物の味がわからないや。


特に辛味はわからない。


喉の奥や鼻の奥ではつんとするけど

舌ではあまり感じてない。


まぁ、それもさして気にしるわけじゃないけど。



臆病で寂しがり屋で……でも死にたがり。


自分でも色々矛盾してるとは思う。



だけど、それが私だから……



今日も明日もこの先も……この自分でもわからない矛盾を抱えて

生きていかなければならない。



そして、死にたがりなのに死ねないのは

どんなに喧嘩しても家族と離れるのが寂しいと思っているからだろう……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

死にたがりの死ねない理由 華愁 @ichhigopanda0303

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る