141 生産者ギルドで不安になる。

生産者ギルドにスクロールを売りにきているキルである。

勿論奥の部屋に通されている。


ギルドのオッサンがキルに注文を伝える。


「どうやら教会経由でスクロールが宗教国家スタインブルクに流れているらしいな。

また聖騎士のスクロールの注文がどっさりきているぞ。」


「どっさりってどれほどですか?」


「⭐︎3が200、⭐︎2が2000だ。」

凄い数だろうとギルドのオッサンがドヤ顔である。


キルはたくさん用意しておいたので在庫はあった。

「大丈夫ですよ。有ります。」


キルがスクロールを取り出してテーブルの上に置いた。

2200枚ともなるとかなりの量だ。


「あと⭐︎3剣士が50、魔術師20、⭐︎2の剣士が1000と騎士が1000あるか?」


キルは頷いてスクロールをテーブルの上に置いた。


「今回はそれだけだな。」

オッサンがそういうと計算を始めた。


⭐︎3が270で324000万カーネル。⭐︎2が4000で1200000万カーネル。

合計152億4千万カーネル。


「今日は152億4万カーネルだな。今金塊を用意するから待っていってくれ。」

そう言いながらオッサンが金庫から金塊と金板を運び続けた。


テーブルの上に金塊が積まれキルがストレージで収納した。


キルは少し心配になって聞いてみた。

「スタインブルクが強くなりすぎませんか?」


オッサンが笑いながら答える。

「宗教国家だから他国を侵略する様なことはあるまいよ。」


「本当ですか?」

疑うキルにオッサンが笑いながら答える。


「神様が他国を侵略するなんて事を許すわけがないじゃないか。」


「それがなんでジョブスクロールを大量に買うんです?」


「それは、、、あれだよ。神の恵み、、じゃないけれど、、、恩賞みたいなものに使うんじゃないのかね。」


「まさか戦争の引き金になる様な事にはならないでしょうね。」


「ないと思うし、先のことはわからない。疑っても仕方ないしなあ。でも注文が来るからな。売らないてはないだろう。」


オッサンもキルもムッとしてお互いを睨み合っている。

キルも心配しても仕方ないか、、、と思い直して大きなため息をつく。

「は〜〜。  心配してもしょうがないですね。」


折れたのはキルである。


「だろう。」オッサンがニンマリとした。


「それにいくらかスクロールで強い人が増えてもそれで国を奪えるほど強くならないだろう。」


「ですよね。考えすぎですよね。」キルも自分に暗示をかける様に呟き続ける。


「そうだぞ。キル君。君の力が世界に影響が有るなんて考え過ぎだよ。それ程凄いのか?キル君は。」


「ですよね。自意識過剰ってもんですよね。」


「そうだよ。あまり考えすぎずに、真面目にスクロールをつくって売れば良いんだよ。あとは神のみぞ知るって言うやつさ。」


確かに自意識過剰ってやつかもしれなかったな。⭐︎4をたくさん売ったらわからないけれど⭐︎3位いくら売っても大丈夫だろう。それに経験値が足りなければ進化しないしな。


「わかりました。それでは聖騎士のスクロール多めに作っといたら良いんですね。」


「そうだな剣士、騎士、聖騎士は売れ筋だな。多めに作っといてくれ。頼んだぜ。」

そしてキルは蝋皮紙を大量に買い込んでストレージにしまった。


「それではまた来ます。いつもの様に7日を目処にくれば良いですね。」


「そうしてくれ。」


キルは生産者ギルドを後にした。


クランのホームに戻るとゼペック爺さんが日向ボッコをしていた。

ゼペック爺さんはキルを見つけると嬉しそうに話しかけて来る。


「キルさんや! あんたのおかげでスクロールを買いに冒険者がきおったぞい。」

ゼペック爺さんはニコニコしている。


キルも嬉しくなって声が弾む。

「良かったですね。売れたんでしょう?」


「ああ、売れたぞい。スキルスクロールを買っていったわい。おぬしと一緒にサイクロプスと戦ったそうじゃ。強化系のスクロールを何種類か買っていきおった。」


おそらくこの前一緒に戦った人たちの誰かに違いない。


スクロールが売れてゼペック爺さんの懐もホッカホカだ。


「スクロールを使って強くなったって言うて喜んどったわい。また金が貯まったら買いに来そうじゃのう。」

ゼペック爺さんの顔が悪徳商人顔になっていた。


ああいった依頼をこなすことでゼペック爺さんのスクロールが売れる効果があるみたいだ。共同で依頼を受けるようにするとゼペック爺さんのスクロールが売れて爺さんが喜ぶかもしれないな・・・と思うキルだった。


クッキーが出て来てキルに冒険者ギルドから呼び出しがあったと聞かされる。


「ギルドに来てほしいみたいですよ。何の用かまではいってませんでしたけれど。」


「俺だけが呼ばれたのかい?」


「そうです。皆んなで来るようにとはいってませんでしたけれど。キルさんに用があるから来て欲しいそうです。」


なんだろうと思いながらキルは冒険者ギルドに向かった。




ーーーーーーーーーーー

ステータス


 キル  人族  14歳    討伐経験値 113716 討伐レベル 11371 (6/10)


職業(ジョブ) 聖級スクロール職人レベル96811 (7/10 スクロール作成経験値968117)

        聖級剣士    レベル 11364 (1/10 剣士討伐経験値 113641)

     

        聖級盾使い 

               レベル11342 (8/10 盾使い討伐経験値 113428)

        聖級  魔術師、 特級聖職師、  特級槍使い

                レベル11334 (9/10 。。。討伐経験値 113349)

        聖級  拳闘師 斥候  騎兵  聖騎士  アサシン

           召喚師   モンスターテイマー   錬金術師

               レベル11309 ( 3/10 。。討伐経験値  113093)


        聖級  弓使い  鑑定士 

               レベル11242 (8/10 討伐経験値  112428)


  HP 1233658/1233658

:(100+10 )× (14/20) +11371 +110 +1100 +11000 +110000 +1100000


  Mp 1011438/1011438

:(100+10 )×(14/20) +11371 +90+900+9000+90000+900000


  EP 1011438/1011438

:(100+10 )×(14/20) +11371 +90+900+9000+90000+900000


    回復能力(HP、MP、EP) 休憩  1時間で1/5回復

                 睡眠  5時間で完全回復


     攻撃力  1233651

 : 100×(14/20) +11371 +110 +1100 +11000 +110000 +1100000

  

     防御力 1122541

 : 100×(14/20) +11371 +100 +1000 +10000 +100000 +1000000

  

     腕力  789211

 : 100×(14/20) +11371 +70 +700+7000 +70000 +700000


     知力  789211

 : 100×(14/20) +11371 +70 +700 +7000+70000 +700000

 

     器用さ  566991

: 100×(14/20) +11371 +50 +500 +5000+50000+500000

 

     素早さ  678101

  : 100×(14/20) +11371 +60 +600 +6000 +60000 +600000

  

     走力   566991

  : 100×(14/20) +11371 +50 +500+5000 +50000 +500000


   

    耐性  物理 レベル1

        毒  レベル1


 ギフト(才能)  スクロール職人⭐︎7


 ジョブ(スクロール)  剣士⭐︎5 盾使い⭐︎5

           魔術師⭐︎5 聖職師⭐︎5 槍使い⭐︎5

           拳闘士⭐︎5 斥候⭐︎5 騎兵⭐︎5 聖騎士⭐︎5 アサシン⭐︎5

           召喚師⭐︎5 モンスターテイマー⭐︎5 錬金術師⭐︎5

           弓使い⭐︎5 鑑定士⭐︎5



ーーーーーーー

キルの財産(金、魔石)


 金 838億5152万 カーネル。 

 上級魔力回復薬  0 特級魔力回復薬   101

 蝋皮紙 24766 枚、ゴブリンの魔石 209 ライガーの魔石 822、5

 ハイオークの魔石  1 アリゲータゴンの魔石  6

 ウルフの魔石  37 グレートウルフの魔石3

 グリフォンの魔石 3 ワイバーンの魔石 140 ミノタロスの魔石 440.5

 シザードウルフ  3274

  レッドオーガの魔石5908 .75

 グレートミノタロスの魔石 7 シザードウルフチーフ 921.25

 サイクロプス 45

 鎧竜の魔石 367 ブラッドオーガ  90

 サイクロンサイクロプス  0

 ツインヘッドシルバーウルフ 20.25

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