87ダンジョンアタック2
フクラのダンジョン前についた4人。
ダンジョンの前にはギルドの出張所とダンジョンの入り口を守る衛兵達が居た。
有るのはそれだけで宿屋さえなくギルドの出張所に宿泊と食事は出来る様になっていた。
それほど多くの冒険者が日々訪れているというわけでは無い様だ。それもそうで有る。それほどAランク、Bランクパーティーが多いわけでは無いのだから。
今日はギルドに宿を取り、ダンジョン内の地図を買って情報を収集する。
第2階層に通じる道の前にフロアボスが陣取って居る。その他の道や休憩ポイントの泉、ミノタロスが複数で現れやすい危険ポイントなどが記してある。
軽く頭に記憶して今日は入り口付近だけでも入ってみてこようと思う。
ギルドの職員に今何組くらいのパーティーが来ているか教えてもらった。
「あんた達が8組目だよ。中では助け合ってくれよな。魔物を押し付ける様な行為は御法度だからな。わかってるだろうけどな。」とギルドの職員。ハゲマッチョで強そうだ。流石にAランクダンジョンのギルド職員だ。引退した上級冒険者だろうか。
「あんたら若いし、ランクも低い。あまり深くに行かずに無理せず戻れるところで狩りをしなよ。」
「はい。1階層で少し慣らそうかと思っています。フロアボスは強すぎるので近寄らない様にしようかと。」
「それが良いな。とにかく経験を積むのは大事だ。慎重にな。」
「有り難う御座います。」キルが代表して受け答えをした。
「キル先輩、みんなで部屋1つっすか?」
「そうなるけど、ダンジョンでも雑魚寝だし、、、気になるか?着替えの時は俺は部屋から出て行くから言ってくれ。」
そんなこと気にしていたらダンジョンアタックなんてできないと思うキル。
「自分は気にしないっす。」
「わたし、、、も、、だいじょうぶ、、」「う、、ん。うん。」
「気になるのは最初のうちだけだと思うぞ。」とキル。キルはあまりデリカシーというものがないらしい。
「なんならふた部屋借りるか?空いてたらな。」
「できたらそうして欲しいっす。」「私も。」「うん。うん。」
「そうか、じゃあふた部屋にしよう。」
キルはハゲマッチョにふた部屋借りる旨申し出た。
部屋は空いていたので確保できた。
そして夜までの小一時間ダンジョンの入り口付近の探検に行った。
ミノタロスとの初遭遇で有る。索敵で近づくミノタロスはわかっていたので射程に捕え次第キルがアイスマシンガンの連射で近づくまでの間で撃ち殺した。ミノタロスは煙と共に魔石に変わる。1匹ならこの方法でなんとか間に合う様だ。
魔石を拾い次のミノタロスに備えた。すぐそこまで次のミノタロスが来ているのだ。
ミノタロスが見えた途端にケーナの強射、エリスとユリアの鎌鼬が飛んだ。エリスとユリアは連続で鎌鼬を撃ち続けミノタロスは倒れ煙と共に魔石に変わる。
ミノタロス単体なら脅威にはならない事はこれでわかった。
次に来るのは2匹一緒にいるミノタロス、同じ様に全員で一斉攻撃をする。2匹のミノタロスが魔石に変わりその魔石を回収した。
そして4人はダンジョンを出てギルドの出張所に戻った。夕食はギルドの出張所で食べることが出来る。ここでなら暖かい食事がたべられる。ダンジョン内では干し肉の様な携帯食になるからギルドで暖かい食事が食べられるのは有難い。
そしてその食堂には他の冒険者パーティーも隣のテーブルで食事をとっている。キルはそのパーティーメンバー達の紋様を見ることができた。
4人組のそのパーティーは、みな上級冒険者で剣士、盾使い、弓使い、魔術師だった。新しく弓使い⭐︎3の紋様を目に刻む。
そして彼らのスキルの紋様、アーツや魔法の紋様もその目に刻む。
上級魔法ファイヤーフレイム、フリーズボム、ストーンゴーレム、ストーンシールド、上級剣士のアーツ斬鉄剣、空間斬り、上級盾使いのアーツ、物理攻撃反射、魔法攻撃吸収、拡大シールド、上級弓使いのアーツ、3連爆射、追尾射撃、これらのアーツの紋様を目に刻みスクロールを作ることが出来る様になった。
多くの上級冒険者の紋様を目に焼き付けるのもここのダンジョンに来た目的のひとつでもたあった。
そしてそのスクロールを作る道具も持って来ていた。魔石を粉にするヤスリ板と粉を入れる瓶と蝋皮紙だ。此処でもそれを使って新しいスクロールを作ることが出来る。
その晩キルは1人部屋でスキルスクロールを作った。今日取ったミノタロスの魔石を使って16個のスキルスクロールを作る事に成功。
上級魔法ファイヤーフレイム、フリーズボム、ストーンゴーレム、ストーンシールド、上級剣士のアーツ、斬鉄剣、空間斬り、
上級盾使いのアーツ、物理攻撃反射、魔法攻撃吸収、拡大シールド、
上級弓使いのアーツ、3連爆射、追尾撃射、
の11種類だ。
その内ファイヤーフレイム、フリーズボム、ストーンゴーレムを2つずつ作り、11種類全てを自分で使って身につけた。明日はもっと魔石をゲットしてスクロールを作ろうと思うキルだった。
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