23 アーツ1
ケーナとクリスが帰った後で、スクロール作りを始めるキルで有る。
蠟皮紙は13枚残っている。魔力も満タンだ。
ストーンショットのスクロールを作っているとゼペック爺さんが覗き込む。
「他の魔法スクロールも作って見るかい?」
他の魔法も使えた方が良いと思うキル。
「はい、作りたいです。」
ゼペック爺さんはスクロールを取り出す。
「エアカッターじゃ。これはヒール。どっちから作ってみる。」
「1つですか?」
「1つを5回くらいはやらんと上手くならんだろう?」キルの顔を覗き込むゼペック爺さん。
「わかりました。では〜ヒールで。」少し考えてからキルは言った。
「ホレ、このスクロールよくみるのじゃ。」
スクロールを広げて紋様をまじまじと見るキル。
「発動した光の紋様を目に焼き付けた方が上手くできる様になりやすいんじゃが、ワシの経験的にはのう。じゃがキルならスクロールを見るだけでもできる様になるやもしれんのう。星7じゃからなあ。」
「やって見ます。」
キルは紙の上に魔石の粉を敷き手のひらをかざしてヒールの紋様を刻む。
ヒカリを発しながらスクロールが出来上がった。
「使って試してみるか?」ゼペック爺さんが指示をする。
「ワシ、昼間にチョット転んで膝を擦りむいたから、ホレ、ここにヒールをかけてみるのじゃ。」膝を出すゼペック爺さん。
キルは言われた通りにヒールのスクロールを発動してみる。
スクロールがヒカリゼペック爺さんが光に包まれて膝の傷がみるみる消えていった。
「ホーホーホー、よく治るヒールじゃ。上出来じゃな。」
満面の笑顔になるキル。「できてますか?上出来ですか?」
「ウム。良い出来じゃ。続けて作ってみるのじゃ。」
キルは続けてヒールのスクロールを作り続けてゼペックの言った通り全部で5個のスクロールを作り終わった。続けて魔力を使い尽くすまでストーンショットのスクロールをつくった。4つ。4つ作れた。MPが90あったと言うことか?
ステータスのスクロールを使い確かめて見る。
ステータス
キル 人族 14歳 討伐経験値 36 討伐レベル3 ( 6/10)
職業(ジョブ) 初級スクロール職人 レベル 4 (7/ 10 スクロール作成経験値 37 )
HP 80/80:( 100+10 )× (14/20) +3+0
MP 0/90: (100+10 )×(14/20) +3+10
EP 0/90 :(100+10 )×(14/20) +3+10
回復能力(HP、MP、EP) 休憩 10 /1時間
睡眠 20/1時間
攻撃力 73 : 100×(14/20) +3+0
防御力 73 : 100×(14/20) +3+0
腕力 73 : 100×(14/20) +3+0
知力 83 : 100×(14/20) +3+10
器用さ 93 : 100×(14/20) +3+20
素早さ 73 : 100×(14/20) +3+0
走力 73 : 100×(14/20) +3+0
耐性 物理 レベル1
毒 レベル1
ギフト(才能) スクロール職人⭐︎7
魔法 クリーン
確かにMPが90になっていた。討伐レベルが3に上がって加算が2から3に増えていた。
自分が倒した魔物の数?が影響しているのか?
確証は無いが、ある程度より強い魔物の討伐数が影響しているのかもしれない。
これでステータスのスクロールは残り2、 ストーンショット15、ヒール4
ストーンの魔法スクロールは充分ある。明日はたくさん魔獣を倒そうとキルは思った。
ヒールもあるし近接戦闘も積極的にやって怪我をしても治せる。
強力な剣のスキルスクロールがあったらスキルを覚えると良いのだろうか?
「ゼペックさん、俺が覚えられる強力な剣スキルのスクロールはないですか?」
下顎を撫でながら少し考えてゼペック爺さんは答えた。
「飛剣撃鎌鼬、、、とかどうじゃ?」
「どんなスキルですかそのスキル?」
「剣を振って遠くの物を切ることができるアーツ(技)じゃな。アーツは魔力もエネルギーも使わないから何回でも繰り出すことができる便利なものじゃ。」
「それ、おぼえたいです!」食いつくキル。
「売値が80000カーネルじゃから40000カーネルじゃな。つけにしてやっても良いぞ。」悪い顔のゼペック爺さんだった。
キルは20000カーネルゼペック爺さんに借りて鎌鼬のアーツを身に付けた。
所持金18500借金20000 カーネルだ。蝋皮紙は残り4。
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